万葉集巻第6_1060-1061番歌(三香の原久邇の都は)~アルケーを知りたい(1882)
▼今回の反歌2首の1060番は、状況の説明とその理由になっている。 大宮人が他所に行ってしまうと都は荒れるという、原因と結果を述べた歌だが、1060番型で表現すると上品だ。 1061番は、すなわち不易流行と因果を合わせた歌。花の色は変わらず、都は変わる。なぜなら大宮人がいなくなったから。久邇京が都だったのは4年くらい。大宮人も都もうつろふ時期だった。 反歌二首 三香の原久邇の都は荒れにけり 大宮人のうつろひぬれば 万1060 *三香の原の久邇の都は荒れてしまいました。大宮人がいなくなったので。 咲く花の色は変らずももしきの 大宮人ぞたち変わりける 万1061 *咲いている花の色は変わらないけれど、大宮人がいなくなったので都がすっかり変わった。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6