万葉集巻第7_1110番歌(ゆ種蒔くあらきの小田を)~アルケーを知りたい(1929)
▼今回の歌は、「ゆ種」「あらきの小田」という言葉が何だろう?と思わせて目を引く。清めた籾を撒く田を探すという意味らしい。主人公は、川に入る可能性を考えてか、裾を上げてやってきた。そして川の瀬で濡れた、という歌。最初、濡れたのは想定外だったからこの歌?と思ったのだけれど、そうじゃなくて、狙い通り川に入って濡れたのだ、と予定していたことを実現させて、ちょっとドヤってる気分なのか?とも思える。不思議に気になる歌。 ゆ種蒔くあらきの小田を求めむと 足結ひ出で濡れぬこの川の瀬に 万1110 *清めた籾を蒔くのに相応しい田を探そうと袴の裾を上げて来たんだけど、この川の瀬で濡れてしまった。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7