万葉集巻第7_1156番歌(住吉の遠里小野の)~アルケーを知りたい(1975)
▼今回は、ある意味怖い歌(笑)。なぜかというと下の句の「衣の盛り過ぎゆく」というフレーズ。まさにオレやん、と。ま、それは置いといて、1156番は人との関係、おそらくは男女の距離感を表した歌だ。衣なら神さびてヴィンテージ感が出て来るから、嘆息ぎみの表現はしないだろう。というわけで今回はちょっぴり心に痛い歌。 住吉 (すみのえ) の遠里小野 (とほさとおの) の真榛 (まはり) もち 摺れる衣の盛り過ぎゆく 万1156 *住吉の遠里小野のハンノキの染料で染めた衣なのに、だんだんと色褪せている。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7