万葉集巻第6_1066-1967番歌(まそ鏡駿馬の浦は)~アルケーを知りたい(1886)
▼今回は巻6を締める歌。長歌に続く反歌で、神戸の海岸を褒める歌。740年からの遷都、遷都を反映する落ち着かない歌が続いたが、最後は明るい歌で閉じる。読み手の気持ちも和らぐ。とはいえ、聖武天皇の時代は藤原広嗣の乱が起ったように、いろいろ大変だったようだ。遷都に次ぐ遷都は、天皇の心の状態だったようにも思える。次回から巻7。 反歌二首 まそ鏡駿馬の浦は百舟の 過ぎて行くべき浜ならなくに 万1066 *敏馬の浦は見どころのスポットですから、浜を素通りする舟はありません。 浜清み浦うるはしみ神代より 千舟の泊つる大和太 (おほわだ) の浜 万1067 *浜は清らかで、浦は素晴らしいので、神代の時代から舟という舟がすべて停泊する大和太の浜です。 右の二十一首は、田辺福麻呂が歌集の中に出づ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6