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万葉集巻第7_1230番歌(ちはやぶる鐘の岬を)~アルケーを知りたい(2049)

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▼今回は「ちはやぶる」で始まる歌。 鐘の岬は、波が荒々しいのだろう。荒い波を無事に通過したら、通してくれた神に感謝していたのだ。 ちはやぶる鐘の岬を過ぎぬとも 我れは忘れじ志賀の統め神  万1230 *難所の鐘岬を無事に抜けた後も、私たちは志賀の守り神のことは忘れません。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1229番歌(我が舟は明石の水門に)~アルケーを知りたい(2048)

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▼今回も夜間航行の歌。夜の闇の海で、どうやって明石の港を判別するのだろう。燈火があるに違いない。沖に行き過ぎても陸に近すぎてもダメなので、ほどよく陸から離れた航路を進む。船舶無線なし、レーダーなし、ライトなし。凄いわ。 我が舟は明石の水門 (みと) に漕ぎ泊てむ 沖へな離りさ夜更けにけり  万1299 *私たちの舟は明石の水門まで行ってそこで停泊しましょう。沖に離れないよう気を付けながら進まないと、夜が更けてきましたから。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1228番歌(風早の三穂の浦みを)~アルケーを知りたい(2047)

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▼今回も絵のような風景が浮かび、しかも画面の中の人物の動きが見えて来るような歌。永谷園のお茶漬けパックに入っていた広重の東海道五十三次のカードのよう。あのカードは本のしおりに使っている。たまたま今回の1288番歌の頁に挟んでいたのが「荒井 渡舟ノ図」だったのでぴったり。 風早 (かざはや) の三穂の浦みを漕ぐ舟の 舟人騒く波立つらしも  万1228 *風早の三穂浦あたりを漕いでいる舟の船頭が忙しそうにしている。波が立ち始めたのだろう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1227番歌(磯に立ち沖辺を見れば)~アルケーを知りたい(2046)

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▼今回の歌、作者が見た順が、海人の舟が先か、飛び回る鴨が先か 気になった 。実際は同時なんだろうけど。詠み手の推理の順としては、鴨たちが騒いでいるな、その下では海人が仕事しているぞ、そうか、この鴨たちは海人の網にひっかかる魚を狙っているんだな、あたりか。海人は藻刈りに出てるんだけど。鴨は魚をゲットできるのだろうか。 磯に立ち沖辺 (おきへ) を見れば藻刈り舟 海人漕 (あまこ) ぎ出らし鴨翔 (かもかけ) る見ゆ  万1227 *磯に立って沖を眺めると、漁師が藻刈り舟を漕ぎ出しているようだ。鴨が上空で飛び回っている。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1226番歌(三輪の崎荒磯も見えず)~アルケーを知りたい(2045)

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▼今回の歌の三輪の崎は紀伊半島の新宮市にある。太平洋の波が打ちつけて荒磯が見えないほど。そんな場所を通ろうとするときの困惑の歌。びしょ濡れになること間違いなし。 三輪の崎荒磯 (ありそ) も見えず波立ちぬ いづくゆ行かむ避き道 (よきぢ) はなしに  万1226 *三輪崎の荒磯が見えないほど波が高い。これからどうやって進めば良いのか、避けて進む道はないというのに。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1225番歌(さ夜更けて夜中の方に)~アルケーを知りたい(2044)

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▼今回も夜の舟の歌。「夜中」「おほほしく」で雰囲気がぼんやり伝わる。船頭たちが何やらコミュニケーションをとっているようだ。この歌、輪郭が溶けて滲んだ水彩画のよう。 さ夜更けて夜中の方におほほしく 呼びし舟人泊てにけむかも  万1225 *夜が更け夜中に何やら声をかけあう船頭たち。舟を泊める先を見つけたのだろう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1224番歌(大葉山霞たなびき)~アルケーを知りたい(2043)

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▼今回の歌は、夜、月あかりで大葉山に霞がたなびいているのが見える、乗っている舟がどの港に入るか分からないという、乗客の心細い思いが伝わる作品。でも大丈夫。夜に舟を動かせる船頭の技があるから。 大葉山霞たなびき夜更けて 我が舟泊てむ泊り知らずも  万1224 *大葉山に霞がたなびいています。夜が更けてきたのに私たちは舟をどこに泊めれば良いか分かりません。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7