万葉集巻第6_923番歌(やすみしし我が大君の)~アルケーを知りたい(1798)
▼「やすみしし」で始まると山部赤人の歌と思ってしまう枕詞。やすみししの山部赤人化している。今回の長歌も対比が良い。春へは、と、秋されば。その山の、と、この川の。春と秋で季節の幅が、山と川で土地の表情が、豊かになる。マネしよう。朝は満タン、夕は残りわずか・・・自分のエネルギーですけど。この歌は吉野の宮を誉め、大宮人が常に通うところと詠う。天武天皇、持統天皇が大切にしていた聖地吉野。 山部宿禰赤人が作る歌二首 幷せて短歌 やすみしし 我が大君の 高知らす 吉野の宮は たたなづく 青垣隠り 川なみの 清き河内ぞ 春 へは 花咲ををり 秋 されば 霧たちわたる その 山 の いやしくしくに この 川 の 絶ゆることなく ももしきの 大宮人は 常に通はむ 万923 *吉野は緑と清らかな川があります。川の流れの絶えないように大宮人はいつも通うのです。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6