万葉集巻第6_1008 番歌(山の端にいさよふ月の出でむかと)~アルケーを知りたい(1848)
▼今回は、待ち人来たらずで困ってる気分の歌。待っているうちに時間が過ぎていく、というだけで別に困ったなーと言っているわけではない。けど読み手には遅れに対する不満が 十分に 伝わる。考えて見るとこの歌は実用的かも知れない。待たされたときに口ずさんで心を静める、とか、待たせたときにこの歌を添えて謝るとか。たしかに首黒麻呂は待たされたけど、こんな面白くていい歌を作ったから、タダでは起きてない。 忌部首黒麻呂 、友の遅く来ることを恨むる歌一首 山の端にいさよふ月の出でむかと 我が待つ君が夜は更けにつつ 万1008 *山から月が出るのをいつかいつかと待っているように俺は君を待っているというのに、なかなか現れないから夜が更ける一方じゃないか、プンプン。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6