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万葉集巻第7_1114番歌(我が紐を妹が手もちて)~アルケーを知りたい(1933)

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▼この歌の内容は、結八川をまた見に来よう、なのだが(つまりシンプル)、上の句の仕掛けが楽しい。手もちて結八川。手もちては誰が?というと、妹。何を手もちて?というと紐。紐は誰の?というと我。最初から読んでも、逆から読んでも楽しめる。上の句を行ったり来たりした後、下の句を見ると、またかへり見む万代までに、となる。下の句にうまくつながっているわ。で、 結八川はどこにあるのか、というと今は分からない。 我が紐を妹が手もちて結八川 (ゆふやがは)   またかへり見む万代 (よろづよ) までに  万1114 *私の帯紐を妻が結ぶという結八川だ。これからもまた見に来よう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1113番歌(この小川霧ぞ結べる)~アルケーを知りたい(1932)

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▼誰かが言挙げするとどこかに霧が出る、そんな因果関係があったらしい、万葉時代は。だから霧が出たら、誰かが言挙げしたのだな、と分かるのだ。ただし、 吉祥なのか、凶兆なのか分からない。どちらかというと 凶兆のほうかな。分からんけど。 この小川霧ぞ結べるたぎちたる 走井 (はしりゐ) の上に言挙げせねども  万1113 *この小川に霧が出ている。激しく流れる走井の上で威勢の良いことを叫んだわけでもないのに。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1112番歌(はねかづら今する妹を)~アルケーを知りたい(1931)

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▼今回の歌は、3つの要素があると思ふ:ナンパの歌。若い娘の装いの歌。駄洒落の歌。下の句で率川の音のさやけさを詠いたいようだが、それまでに出て来る三杯飯でお腹いっぱい。 はねかづら今する妹をうら若み いざ率川の音のさやけさ  万1112 *新しい羽の髪飾りをつけた若い女性をいざいざと誘ってみたくなる率川 (いざがわ) の音のすがすがしさ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1111番歌(いにしへもかく聞きつつか)~アルケーを知りたい(1930)

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▼川岸に佇んで瀬の水音を聞く人の姿、いいなと思ふ。 いにしへもかく聞きつつか偲びけむ この布留川の清き瀬の音を  万1111 *昔もこんなふうに聞いていたのだろうか、布留川の清らかな瀬の音を。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1110番歌(ゆ種蒔くあらきの小田を)~アルケーを知りたい(1929)

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▼今回の歌は、「ゆ種」「あらきの小田」という言葉が何だろう?と思わせて目を引く。清めた籾を撒く田を探すという意味らしい。主人公は、川に入る可能性を考えてか、裾を上げてやってきた。そして川の瀬で濡れた、という歌。最初、濡れたのは想定外だったからこの歌?と思ったのだけれど、そうじゃなくて、狙い通り川に入って濡れたのだ、と予定していたことを実現させて、ちょっとドヤってる気分なのか?とも思える。不思議に気になる歌。 ゆ種蒔くあらきの小田を求めむと 足結ひ出で濡れぬこの川の瀬に  万1110 *清めた籾を蒔くのに相応しい田を探そうと袴の裾を上げて来たんだけど、この川の瀬で濡れてしまった。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1109番歌(さ檜隈檜隈川の)~アルケーを知りたい(1928)

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▼女性からこういうことを言われるとなぜか嬉しくなるのが男、と思うのだが違うか。単純すぎるか。男が警戒している女性だったら、またいつもの手か、と冷静かも知れない。ここではそんなくどくどしい詮索はやめて、微笑みながらこの歌を眺めるのがよろしき。 さ檜隈 (ひのくま) 檜隈川の瀬を早み 君が手取らば言寄せむかも  万1109 *檜隈の檜隈川の瀬が早いので、あなた様の手におすがりすると噂になるでしょうか。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1108番歌(泊瀬川流るる水脈の)~アルケーを知りたい(1927)

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▼今回の歌のように、川の流れは緩急があって、瀬( 浅くて流れが速い場所 )では水の音が聞こえる。波の音が良い。うん、そうだ。聞きに行きたい。 泊瀬川流るる水脈 (みを ) の瀬を早み ゐで越す波の音の清けく  万1108 *泊瀬川の水が瀬でいっそう早くなり、波の音も清らかです。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7