万葉集巻第6_931番歌(鯨魚取り浜辺を清み)~アルケーを知りたい(1804)
▼今回は大阪の住吉(すみのえ)の浜の歌。同じ地名で、大分には住吉浜( すみよしはま )という 歌川広重が絵にした 海岸がある。こちら「潮干狩り 浜辺を清み」の浜で、朝なぎに千重波寄せ、夕なぎに五百重波寄せているのだろう。浜は良いなあ。 車持朝臣千年 が作る歌一首 幷せて短歌 鯨魚 (いさな) 取り 浜辺を清み うち靡き 生 (お) ふる玉藻に 朝なぎに 千重波寄せ 夕なぎに 五百重波 (いほへなみ) 寄す 辺つ波の いやしくしくに 月に異に 日に日に見とも 今のみに 飽き足らめやも 白波の い咲き廻れる 住吉 (すみのえ) の浜 万931 *清らかな浜辺に玉藻が揺れています。朝のなぎに波が寄せ、夕のなぎにも波が寄せて来ます。 見飽きることがありません。白波が花のように咲き乱れるここ住吉の浜は。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6