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万葉集巻第7_1218番歌(黒牛の海紅にほふ)~アルケーを知りたい(2023)

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▼黒牛の海は、現在、 和歌山県海南市にある。地名の由来を知りたくなるけど、それは置いといて、この歌は、黒と紅の対比が鮮やか。この紅は、今だと神社の巫女の袴の色が近そう。さて、 この歌から続けて7首は藤原卿の作。 黒牛 (くろうし) の海紅 (くれなゐ) にほふももしきの 大宮人しあさりすらしも  万1218 *黒牛海が赤い色に染まったかのよう。大宮の女官たちが浜辺に出て漁に興じている。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1217番歌(玉津島見てしよけくも)~アルケーを知りたい(2022)

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▼今回は、捻った褒め方をしている歌。今、良いと思うほど、後になって恋しくなるから。だから、どうなの?をぼかしている。憎い手だ。 玉津島見てしよけくも我れはなし 都に行きて恋ひまく思へば  万1217 *玉津島を見て手放しで良い気分になれない。都に戻ったら恋しくなるから。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1216番歌(潮満たばいかにせむとか)~アルケーを知りたい(2021)

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▼今回は「海神の神が手渡る」といって海への畏怖を表現している作。海の怖さ、神への畏れがにじむ。だから作者には、そういう海に乗り出す海人娘子たちは、陸の世界と異界の橋渡しに見えるのかも。 潮満たばいかにせむとか海神の 神が手渡る海人娘子ども  万1216 *満潮になったらどうしようというのか。危険な海を渡る海人娘子たちは。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1215番歌(玉津島よく見ていませ)~アルケーを知りたい(2020)

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▼今回は、観光客にガイドが「土産話のためよく見ておいてください」と言ってるような歌。スマホがあるからこういう説明は要らない。今のガイドはどんな説明をしているのだろう。 玉津島よく見ていませあをによし 奈良なる人の待ち問はばいかに  万1215 *玉津島をよくご覧ください。奈良で待つお方に聞かれたら答えられるように。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1214番歌(安太へ行く小為手の山の)~アルケーを知りたい(2019)

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▼下の句の「 蘿生(こけむ)しにけり」だけど、9月の長雨のためか苔生している道を発見。「大学の体育館横のブロック歩道も 久しく見ねば蘿生しにけり」。苔が生すと風情がある。 安太 (あだ) へ行く小為手 (をすて) の山の真木の葉も 久しく見ねば蘿生 (こけむ) しにけり  万1214 *安太へ行く途中の小為手山の真木の葉。久しく見ないうちに苔が生すほど茂っている。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1213番歌(名草山言にしありけり)~アルケーを知りたい(2018)

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▼今回は八つ当たりの歌。名草山こそいい迷惑(笑)。 名草山言にしありけり我が恋ふる 千重の一重も慰めなくに  万1213 *名草山というのは名前だけだな。私が恋しいと思っている気持ちの千分の一の慰めにもならない。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1212番歌(足代過ぎて糸鹿の山の)~アルケーを知りたい(2017)

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▼文字通りに受け取ると、桜に散るな、というのは無理な頼みというもの。でもこの歌を見るうちに、歌い手の気持ちが分かるような気になるのが不思議。 足代過ぎて糸鹿 (いとか) の山の桜花 散らずもあらなむ帰り来るまで  万1212 *足代を過ぎたところにある糸鹿山の桜花よ、私が帰って来るまで散らないで待っててくれ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7