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万葉集巻第7_1103番歌(今しくは見めやと思ひし)~アルケーを知りたい(1922)

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▼今回の歌に出て来る 吉野の大川淀はどこのことだろう、と思って調べてみた。奈良県のHPに1103番の紹介と共に写真つきで「 大淀町の町名は、この万葉集より選定されたといわれている」とあった。では、大淀町はどこにあるんだろうと思ってWikipediaを見ると「奈良県中部、吉野川右岸に位置する町」とあった。最初に帰って、この歌は作者が吉野の大川淀を見た感激の心情を詠った作。人は土地と結びついているんだなと感じる。▼ところで大淀町と聞いて子どものころ住んでいた宮崎には大淀川という大きな川があるのを思い出しました。 今しくは見めやと思ひしみ吉野の 大川淀を今日見つるかも  万1103 *当分の間は見られないと思っていた吉野の大川淀を今日見られたとは! 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1102番歌(大君の御笠の山の)~アルケーを知りたい(1921)

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▼川を山の帯に見立てた歌。いろんな見立て方があるけど、これはダイナミックだ。 大君の御笠の山の帯にせる 細谷川の音のさやけさ  万1102 *御笠山の帯のように流れる細谷川の音のすがすがしいこと。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1101番歌(ぬばたまの夜さり来れば)~アルケーを知りたい(1920)

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▼夜になると川の音がよく聞こえる、というこの歌の感じ、分かる気がする。なぜ夜は川音が聞こえるのか理由は分からんけれど。この歌では風が理由だとしている。川の音、海の波、かわずや鶴の声、夜聞くと昼とは違って格別、味わい深くなる。 ぬばたまの夜さり来れば巻向の 川音高しもあらしもかも疾き  万1101 *夜になると巻向川の音が高くなる。風が激しいのだろう。   右の二首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1100番歌(巻向の穴師の川ゆ)~アルケーを知りたい(1919)

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▼気に入った場所を見つけ、そこにまた戻って来よう、という歌。この表現はひとつの型になっているようだ。川の流れが絶えることがないのは大人になったというか老人になった今も不思議だ。雨とか山の保水力とか海から蒸発とかメカニズムの説明はありがたいが、絶ゆることなく流れる川は、やっぱり不思議。  河を詠む 巻向の穴師の川ゆ行く水の 絶ゆることなくまたかへり見む  万1100 *巻向の穴師川を流れる水が絶えないように、私もまた見に戻って来よう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1099番歌(片岡のこの向つ峰に)~アルケーを知りたい(1918)

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▼今回の岳を詠む歌は、どんな状況で生まれたのか、気になる。言ってることは分かります(本当はよく分からない)けど、なぜそのように詠うのですか?と作者に尋ねたくなる。 桃クリ三年というので、 椎の実が成長して日陰を作るまで何年かかるのだろう、など歌の真意とは関係ないであろう妄想に迷い込んでしまう。不思議な歌。  岳を詠む 片岡のこの向つ峰に椎蒔かば 今年の夏の蔭にならむか  万1099 片岡の向こう側の峰に椎を撒いておいたら、夏には日陰を作ってくれるんじゃないか。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1098番歌(紀伊道にこそ妹山ありといへ)~アルケーを知りたい(1917)

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▼今でもよくある会話のような歌。〇〇ならあそこにもあるよ的な(笑)。元の話が進まず、逸れてしまうことがあるから要注意。その場合、どう対応すると良いか。そのまま流れてしまうもよし、元の話に戻るもよし。会話の上品さとか雑さの吟味とか、出くわしたときの対応、自分がしでかしたときの収拾法とか、考えさせてくれる。教訓の歌。 紀伊道にこそ妹山ありといへ玉櫛笥 二上山も妹こそありけれ  万1098 *紀伊道には妹山があると世間で言ってるけど、二上山にも妹山があります。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1097番歌(我が背子をこち巨勢山と)~アルケーを知りたい(1916)

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▼今回は面白くて笑える歌。待ち人来たらずの心境で 巨勢山に八つ当たりした歌。 巨勢山にしてみれば、そんなこと言われましても・・・だ。 我が背子をこち巨勢山と人は言へども 君も来まさず山の名にあらし  万1097 *「待ち人が来る巨勢山」と言うけれど、貴方様は来てくれない。単なる山の名前だわ、あれは。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7