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万葉集巻第7_1186番歌(あさりする海人娘子らが)~アルケーを知りたい(2005)

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▼濡れるのを嫌がっては仕事にならない、そんなことには構っちゃいられない働き者の海人娘子たちの歌。「干せど乾かず」のフレーズ良い。9月の天気も 「干せど乾かず」。 あさりする海人娘子 (あまをとめ) らが 袖通り濡れにし衣干せど乾かず  万1186 *漁をする漁師や娘子たちの袖がびっしょり濡れている。干しても渇きそうにないくらいに。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1185番歌(朝なぎに真楫漕ぎ出て)~アルケーを知りたい(2004)

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▼今回は、作者はちょっと嬉しい気持ち、楽しい気持ちになるだろうな、と読み手に思わせる歌。 舟から見慣れた松原が見えた、という 何でもないことかも知れないけれど、見慣れた風景を別の角度から見ると新鮮という気分に共感。いつも歩いている街角もバスから見たり、動画で見ると、何というか感慨っぽいものがあるから。あれはなぜなんだろうな。 朝なぎに真楫 (まかじ) 漕ぎ出て見つつ来し 御津 (みつ) の松原波越しに見ゆ  万1185 *朝なぎの時に舟を漕ぎ進めていると、見馴れた御津の松原が波の向こうに見えました。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1184番歌(鳥じもの海に浮き居て)~アルケーを知りたい(2003)

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▼今回は、海の沖で立つ波を鳥に見立てた歌。前々回の歌では、小舟の帆に見立てていた。海の白波は歌人の創造意欲を刺激するのだ。今回の歌人は、波の音を聞いてあまた悲しもという気持ちになった。なぜだろう。あまた嬉しも、でも良さそうだが。情感としては、悲しものほうがしっくりくる。なぜだ?オレ? 鳥じもの海に浮き居て沖つ波 騒くを聞けばあまた悲しも  万1184 *鳥でもないのに海で浮いているような波。波の音を聞いていると悲しくなる。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1183番歌(ま幸くてまたかへり見む)~アルケーを知りたい(2002)

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▼今回は、出発の前、無事にここに戻って来るぞ、と自分に言い聞かせる歌。万葉時代の長距離の旅は危険が多かっただろうに、それでも活発に移動していた。心情は無事を祈りながらだったのだ。気力体力旺盛だ。 ま幸 (さき) くてまたかへり見むますらをの 手に巻き持てる鞆 (とも) の浦みを  万1183 *元気で戻って来てまた見るぞ、この鞆の浦を。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1182番歌(海人小舟帆かも張れると)~アルケーを知りたい(2001)

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▼今回の歌、今だと沖に白い帆を上げたヨットが走っているのか、と思うほど沖で白波が立っている、という感じかな。 鞆の浦の 場所は広島県福山市。万葉の時代も舟は楫で漕ぐだけじゃなくて帆を使ってのだなあ。 海人小舟 (あまをぶね) 帆かも張れると見るまでに 鞆 (とも) の浦みに波立てり見ゆ  万1182 *海人の小舟が帆を上げているのかと見えるほど鞆の浦で波が立っている。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1181番歌(朝霞やまずたなびく)~アルケーを知りたい(2000)

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▼今回は、旅先を去るとき、この日のことを思い出すだろう、と詠う作品。良いことがあるとこういう歌が詠めるのかも。 朝霞やまずたなびく竜田山 舟出しなむ日我恋ひむかも  万1181 *朝霞がたなびく竜田山を見ながら舟出する日、この日を私は恋しく思い出すだろう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1180番歌(荒磯越す波を畏み)~アルケーを知りたい(1999)

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▼今回の歌の荒磯を越す波の勢いはどれくらい大きいのだろう。舟旅の途中、波が高いから、淡路島を見るのはやめて通り過ぎようという内容。安全第一です。 荒磯越す波を畏み淡路島 見ずか過ぎなむここだ近きを  万1180 *荒磯を超える勢いの波を恐れて淡路島は見ないで通り過ぎます。とても近いんだけれど。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7