万葉集巻第1_75番歌(宇治間山朝風寒し)~アルケーを知りたい(1780)
▼文武天皇が吉野の宮に行幸したときに長屋王が作った歌。26歳の時の作品。宇治間山は吉野にある山。寒さに強い昔の人が寒し旅と詠うくらいだから、相当冷え込んだのだろう。長屋王は藤原四兄弟と対立した結果、 53歳で 自刃することになる。その藤原四兄弟もその8年後に 天然痘で揃って亡くなり「長屋王の祟り」と言われた 。75番歌からは、生きている人間の体温が伝わる気がする。 宇治間山 (うぢまやま) 朝風寒し旅にして 衣貸すべき妹もあらなくに 万75 *宇治間山は朝風が格別寒い。旅の途中なので、着物を貸してくれる妻もいないのだ。 右の一首は 長屋王 。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1