万葉集巻第7_1184番歌(鳥じもの海に浮き居て)~アルケーを知りたい(2003)
▼今回は、海の沖で立つ波を鳥に見立てた歌。前々回の歌では、小舟の帆に見立てていた。海の白波は歌人の創造意欲を刺激するのだ。今回の歌人は、波の音を聞いてあまた悲しもという気持ちになった。なぜだろう。あまた嬉しも、でも良さそうだが。情感としては、悲しものほうがしっくりくる。なぜだ?オレ? 鳥じもの海に浮き居て沖つ波 騒くを聞けばあまた悲しも 万1184 *鳥でもないのに海で浮いているような波。波の音を聞いていると悲しくなる。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7