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万葉集巻第7_1163番歌(年魚市潟潮干にけらし)~アルケーを知りたい(1982)

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▼今回は、時間の経過を舟がいる場所の違いで表現している歌だ。ということは、この歌い手は、舟が満潮の朝に停泊地から漕ぎ出したときから、干潮で沖合にいるのを見る間、 年魚市潟もしくはその周辺にいたのだろう。およそ6時間。 年魚市潟 (あゆちがた) 潮干にけらし知多 (ちた) の浦に 朝漕ぐ舟も沖に寄る見ゆ  万1163 *年魚市潟が干潮らしい。知多の浦で朝から漕ぎだしていた舟が沖にいるのが見える。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1162番歌(円方の港の洲鳥)~アルケーを知りたい(1981)

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▼今回は、港から見た鳥の群れが鳴きながら場所を変える様子を詠った歌。鳥が妻を呼ぶ、とまるで人のように見ている。鳥に親しみをもつ歌い手と、この歌に親しみを持つ読み手の姿が目に浮かぶ。自分もそのひとり。 円方 (まとかた) の港の洲鳥波立てや 妻呼び立てて辺 (へ) に近づくも  万1162 *円方港の波が高くなると洲にいた鳥が妻を呼びながら岸辺に寄って来る。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1161番歌(家離り旅にしあれば)~アルケーを知りたい(1980)

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▼今回は秋風の寒き夕べの歌。暑い日にこの歌を見ると清涼感あり。寒い日にこの歌を見ると寂寥感あり。雁は冬鳥という。秋風+寒き夕べ+雁、で、気持ちまで寒くなりそう。  羇旅作 家離り旅にしあれば秋風の 寒き夕に雁鳴き渡る  万1161 *家から離れた旅の途中。秋風が吹く寒い夕方、雁が鳴きながら飛んでいく。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1160番歌(難波潟潮干に立ちて)~アルケーを知りたい(1979)

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▼人は難波から淡路に行くには舟を漕ぐしかない。でも鶴はひと飛びで渡れるんだよなあ、と羨ましい気持ちが感じられる歌。鶴にしてみれば、こっちは食べ物を求めて飛び歩いてるんですぜ、干潟に見物に来る暇がある人間が羨ましいです、かも知れない。 難波潟潮干に立ちて見わたせば 淡路の島に鶴渡る見ゆ  万1160 *干潮の難波潟を眺めていると、淡路島の方に向かって鶴が飛んでいくのが見えました。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1159番歌(住吉の岸の松が根)~アルケーを知りたい(1978)

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▼今回は波の音の爽やさを詠ったもの。爽やかな波の音が聞こえる気持ちになるのが不思議。この歌の波はかなり大きい。岸の松が根をうちさらす勢いだから。近くで聞くのは、私はちょっと苦手かも。大きな波は怖いので。 住吉の岸の松が根うちさらし 寄せ来る波の音のさやけさ  万1159 *住吉の岸辺に生えた松の根を洗わんばかりに寄せて来る波の音の爽やかなこと。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1158番歌(住吉の沖つ白波)~アルケーを知りたい(1977)

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▼この歌を見ると思い出すのが宮崎市の一ッ葉海岸。太平洋の波が直接どーんと来る。そして、その波が来寄する浜を見れば清しも、は歌のとおり。子どもだったので波の音と迫力が怖かった。この歌は大阪の住吉に面した海なので一ッ葉海岸の波よりすこし穏やかじゃないかと思うんだけど、どうだろう。 住吉の沖つ白波風吹けば 来寄する浜を見れば清しも  万1158 *住吉の海の沖で白波が立っている。風が吹いて波が寄せる浜を見るとなんとも清らかだ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1157番歌(時つ風吹かまく知らず)~アルケーを知りたい(1976)

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▼天気を心配して早めに動きましょう、という歌。今も昔も変わらないなあ。 時つ風吹かまく知らず吾児の海の 朝明の潮に玉藻刈りてな  万1157 *海の強い風がいつ吹きだすか分かりません。だから玉藻を刈りに 朝早く 吾児の海に出かけましょう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7