万葉集巻第7_1117番歌(島廻すと磯に見し花)~アルケーを知りたい(1936)
▼今回は花を詠むというタイトルの歌。シチュエーションが特殊で、なんと波間で揺れている花。これは波に濡れても取らなくちゃ、という。いや、これは花と言っているけど、実は気になる女性のことを詠っている歌なんじゃないか。自分には、古い時代は素朴で朴訥で未発達、時代が進むほど複雑で洗練され耽美的、という思い込みがあった。んなこたあない。1117番は新古今の歌、と言われたら、そうかあと思ってしまいそうだ。目が利かないだけと言われればそうかもだが。 花を詠む 島廻 (しまみ) すと磯に見し花風吹きて 波は寄すとも採らずはやまじ 万1117 *島廻りしていると風に吹かれた花が磯の水面に漂っているのを発見。波に濡れてもそれを採らずにはいられない。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7