万葉集巻第7_1138番歌(宇治川を舟渡せをと)~アルケーを知りたい(1957)
▼今回は、渡し舟の乗り場の様子が伝わってくる歌。渡し場に行っても舟がない。おーいと呼びかけても返事がない。舟がこちらに来る気配もない。ったく困ったなー的な状況。昔、バス停に来たもののバスが行ってしまったのか待てば来るのか分からなくて困っていたのを思い出した。乗り物とは昔も今もそういうものらしい。でもそんなスケッチが万葉歌になるんだ、とおどろいた。 宇治川を舟渡せをと呼ばへども 聞こえずあらし楫の音もせず 万1138 *宇治川の渡し舟を呼んでも船頭に聞こえてないらしい。楫の音もしない。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7