万葉集巻第1_78番歌(飛ぶ鳥明日香の里を)~アルケーを知りたい(1783)
▼今回の78番歌は、明日香から藤原へ遷都するとき、天武天皇と過ごした旧都を名残惜しく詠う持統天皇の御製。遷都は694年。 和銅三年庚戌 (かのえいぬ) の春の二月に、藤原の宮より寧楽 (なら) の宮に遷る時に、御輿 (みこし) を長屋の原に停め、古郷を廻望 (かへりみ) て作らす歌 一書には「太上天皇の御製」といふ 飛ぶ鳥明日香の里を置きて去なば 君があたりは見えずかもあらむ 万78 一には「君があたりを見ずてかもあらむ」といふ *鳥でさえ明日香の里を後に飛び去ってしまえば、貴方様がいらっしゃるあたりは見えなくなってしまうでしょう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1