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万葉集巻第7_1107番歌(泊瀬川白木綿花に)~アルケーを知りたい(1926)

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▼今回の歌のような風景描写が出て来ると、自分の記憶と照らし合わせて、近いものがないか探そうとする。あれば共感、分かる気持ちになる。なければそれは遠いもの、分からないものになる。1107番の「滝で飛び散る水が木綿の花のよう」では木綿の花を見た記憶がない。でも堤を越えて落ちる水が飛び散って白い花のように見えるのは、分かる。近所にもあるし。未知が二つでは困るけど、どちらか知っていると何とか行けるものだ。 泊瀬川白木綿花に落ちたぎつ 瀬をさやけみと見に来し我れを  万1107 *泊瀬川。流れ落ちる水が白い木綿の花のよう。清らかな瀬を見に来た私です。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1106番歌(かはづ鳴く清き川原を)~アルケーを知りたい(1925)

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▼蛙の鳴き声が聞こえる清らかな川原の歌。また来たいと思う場所だったのだろう。蛙の鳴き声がうるさい夜があったなあという記憶があります。声の主は田んぼ周辺の蛙たちだった、と思ふ。 かはづ鳴く清き川原を今日見ては いつか越え来て見つつ偲はむ  万1106 *今日、カエルが鳴く清らかな川原を見ました、またここに戻って来て楽しむつもり。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1105番歌(音に聞き目にはいまだ見ぬ)~アルケーを知りたい(1924)

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▼今回の冒頭の「音に聞き」は、話では聞いていた、という意味。音、というくらいだから、人が話しているのを聞いた、という表現だ。音に聞いていたものを実際に見た!と詠った歌。感想はどうなんだろう。 音に聞き目にはいまだ見ぬ吉野川 六田の淀を今日見つるかも  万1105 *噂は聞いていましたが見たことがなかった吉野川の六田の淀を今日、見ましたよ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1104番歌(馬並めてみ吉野川を)~アルケーを知りたい(1923)

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▼好きなフレーズ「馬並めて」で始まる歌。仲間と一緒に馬を並べて、という風情が良い。何をするのかというと、吉野川で遊ぶため。今だと仲間とバイクを並べてどこかに行こうというやつだ。 馬並 (な) めてみ吉野川を見まく欲り 打ち越え来てぞ滝に遊びつる  万1104 *仲間と馬を並べて吉野川を見たいと思い、はるばるやって来ました。滝で遊びましょう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1103番歌(今しくは見めやと思ひし)~アルケーを知りたい(1922)

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▼今回の歌に出て来る 吉野の大川淀はどこのことだろう、と思って調べてみた。奈良県のHPに1103番の紹介と共に写真つきで「 大淀町の町名は、この万葉集より選定されたといわれている」とあった。では、大淀町はどこにあるんだろうと思ってWikipediaを見ると「奈良県中部、吉野川右岸に位置する町」とあった。最初に帰って、この歌は作者が吉野の大川淀を見た感激の心情を詠った作。人は土地と結びついているんだなと感じる。▼ところで大淀町と聞いて子どものころ住んでいた宮崎には大淀川という大きな川があるのを思い出しました。 今しくは見めやと思ひしみ吉野の 大川淀を今日見つるかも  万1103 *当分の間は見られないと思っていた吉野の大川淀を今日見られたとは! 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1102番歌(大君の御笠の山の)~アルケーを知りたい(1921)

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▼川を山の帯に見立てた歌。いろんな見立て方があるけど、これはダイナミックだ。 大君の御笠の山の帯にせる 細谷川の音のさやけさ  万1102 *御笠山の帯のように流れる細谷川の音のすがすがしいこと。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1101番歌(ぬばたまの夜さり来れば)~アルケーを知りたい(1920)

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▼夜になると川の音がよく聞こえる、というこの歌の感じ、分かる気がする。なぜ夜は川音が聞こえるのか理由は分からんけれど。この歌では風が理由だとしている。川の音、海の波、かわずや鶴の声、夜聞くと昼とは違って格別、味わい深くなる。 ぬばたまの夜さり来れば巻向の 川音高しもあらしもかも疾き  万1101 *夜になると巻向川の音が高くなる。風が激しいのだろう。   右の二首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7