万葉集巻第2_143-144番歌(岩代の崖の松が枝)~アルケーを知りたい(1788)
▼前回で巻一の最後の歌を味わったので、今回から巻二を見よう、と思った。のだが、相聞から始まり挽歌に続く。相聞は苦手だし、挽歌の背景には悲しいエピソードがあって辛い。そこで 長忌寸意吉麻呂の歌二首に巻二を代表してもらうことにした。困った時の長忌寸意吉麻呂頼み。 長忌寸意吉麻呂 、結び松を見て哀咽しぶる歌二首 岩代の崖の松が枝結びけむ 人は帰りてまた見けむかも 万143 *岩代の岸の松の枝。祈りを込めて結んだ人はまたここに戻って来れたのだろうか。 岩代の野中に立てる結び松 心も解けずいにしへ思ほゆ いまだ詳らかにあらず 万144 *岩代の野原に立っている結び松のように、私の心も解けないまま昔を偲んでいます。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=2