▼第7回のノーベル物理学賞受賞者は、アメリカの物理学者アルバート・マイケルソンさん(54)。干渉計の考案とそれによる分光学およびメートル原器の研究の功績に対して贈呈。 ▼アンリ・モアッサンさんの人脈: 【先達】 レオン・フーコー Léon Foucault 1819 - 1868 フランスの物理学者。 1819年、パリ生まれ。 1830(11)写真技術の修得開始。 1845(26)銀板写真で太陽表面の詳細の撮影に成功。 1847(28)太陽光が波動と考え光速度測定装置の開発に着手。 1850(31)回転鏡による光速度測定実験で、光の速度の測定に成功(313,000km/s)。光の速度は空気中のほうが水中よりも大と証明。 1862(43)回転鏡による光速度測定法を改良(298,000km/s)。 1868(49)多発性硬化症のためパリで死去。 → 意味調べ(84) フーコーの実験 Foucault experiment 【先輩】 サイモン・ニューカム Simon Newcomb 1835 - 1909 アメリカの天文学者、応用数学者。 1835年、カナダのノバスコシア州ウォレス生まれ。学校教師の父から教育を受ける。 1856(21)メリーランド州で数学、天文学を自学。独力で『プリンキピア』を学ぶ。 1857(22)マサチューセッツ州ケンブリッジの航海年鑑局で計算手。ハーバード大学ローレンス科学スクール(理工学専攻)に入学。 1858(23)ハーバード大学で理学学士。ベンジャミン・パースに数学を学ぶ。 1861(26)アメリカ海軍天文台で数学・天文学の教授。 1877(42)航海年鑑局長。主要な天文定数の再計算に着手。 1878(43)天文定数の正確な値を算出するため正確な光速度の測定を計画。 レオン・フーコー の方法を改善していたとき マイケルソン さんと知己を得る。 1880(45) マイケルソン さんの協力を得てアメリカ海軍天文台で最初の測定を実施。 1884(49)ジョンズ・ホプキンス大学で数学と天文学の教授。 1896(61)パリで標準化会議開催。全ての天体暦はニューカムの太陽表に基づくと合意。 1909(74)膀胱癌のためワシントンD.C.で死去。 【共同研究者】 エドワード・モーリー Edward Mor...