キルヒホッフの第1法則:アルケーを知りたい(446)
今回の話題は(A)物理学。 ▼ キルヒホッフの第1法則 は「 回路の任意の点に流れ込む電流の総和と、流れ出る電流の総和は等しい 」というもの。 ▼設定:電流I1とI2がある点に流れ込む。その点からこんどは2つに別れた回路へ電流が出ていく回路。それぞれI3、I4とする。I1、I2、I3、I4 の間には、キルヒホッフの第1法則によりI1 + I2 = I3 + I4 の関係がある。 ▼いずれか3つの電流の値が分かっているとき、残りの一つの電流の値を求めるコードを作る、とする。 ▼まずユーザに値を入力してもらう必要があるから、 まず次のコード を考えた。 I1=float(input('I1の電流:')) I2=float(input('I2の電流:')) I3=float(input('I3の電流:')) I4=float(input('I4の電流:')) ▼ そしてハタと行き止まった 。 I1+I2 =I3+I4 であることは分かってる。だけど、ユーザがどの1つを求めたいのかが分からない。 こんなとき、どんなふうに書くとスマートなコードになるのだろう? 最初の4行のコードも同じことを繰り返していて、改善の余地ありそう。 ▼今日の人物:キルヒホッフの第1法則を編み出した グスタフ・キルヒホフ (Gustav Robert Kirchhoff, 1824 - 1887)さん。ドイツの物理学者。ケーニヒスベルク大学卒業。 ブンセン さんと一緒に分光器を発明。「黒体放射」の名付け親。弟子のひとりが マックス・プランク さん。 * アルケーを知りたい(89) 黒体放射 black body radiation https://gakuryokuup.blogspot.com/2021/06/89-black-body-radiation.html アルケーを知りたい(187) ノーベル物理学賞 1908年 ガブリエル・リップマンさん https://gakuryokuup.blogspot.com/2021/09/187-1908.html 〔参考〕 有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。 平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。 https://en.wikipedia.org/wiki/...