アルケーを知りたい(141) 半導体 semiconductor

▼半導体。価電子帯で満たされた生活をしていた電子が、熱に触発されると励起して伝導帯に場所を変え、そこから電気伝導者とした旅立つ。ドラマだ。

▼半導体研究の祖の3熱電現象。

▼2種類の金属ワイヤで結ばれた回路に熱を加えることによって電流が流れる現象を熱電現象という。この現象の発見者がドイツの物理学者トーマス・ゼーベックさん。

▼ゼーベックさんの現象の反対(金属を2つの点で接合し電流を流すと片方が温まり、片方が冷える)の熱電現象の発見者がフランスの物理学者ジャン=シャルル・ベルチェさん。

▼一つの金属上で温度の差がある2点間に電流を流すと、熱を吸収したり発生したりする現象の発見者がイギリスの物理学者ケルビン卿(ウィリアム・トムソンさん)。


▲Thomas Seebeckさん。1770年、エストニア生まれの医師・物理学者。ギムナジウムを卒業。ベルリン大学とゲッティンゲン大学で医学を学ぶ。1802年(32才) ゲッティンゲン大学で博士(医学)1808年(38才) カリウムの合金化に世界で初めて成功。1810年(40才) 光スペクトルの研究。ゲーテと色の理論を共同研究。ニッケルとコバルトの磁気特性を研究。1814年(44才) ベルリン・アカデミー会員。1818年(48才) 砂糖水の光学活性を発見。1821年(51才) ゼーベック効果(熱電効果)を発見。異なる2種類の金属を結ぶ回路で、金属に温度差をつけると電位差(電圧)が生る現象。回路に電流が流れ磁場も発生する。1831年(61才) ベルリンで死去。

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