アルケーを知りたい(154) 陽子 proton

▼陽子。プロトン。水素原子から電子を取り去ったもの。






▲ロバート・ボイル Robert Boyle 1627-1691 

1627年、アイルランド・ウォーターフォード県リズモア生まれ。父は大地主。1641年(14才)遊学先のフィレンツェでガリレオ先生に師事(ガリレオ先生は翌年死去)。1643年(16才)父が死去。イングランドの荘園とアイルランドの地所を相続。1654年(27才)アイルランドからオックスフォードに転居。1657年(30才)ドイツの物理学者オットー・ゲーリケ氏が1950年に発明した真空ポンプを知る。ロバート・フックさんを助手に自ら真空ポンプの製作を開始。1662年(35才)ボイルの法則(一定の温度の下では、気体の体積は圧力に反比例する)を発表。1663年(36才)Invisible Collegeがチャールズ2世の許可を得て王立協会に改名して発足。設立協議会の一員として参加。1691年(64才)ロンドンで死去。


▲ヘンリー・キャヴェンディッシュ Henry Cavendish 1731–1810

1731年、イギリス生まれ。父は貴族デヴォンシャー公で物理の研究家。母も貴族。1748年(17才)ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに入学。物理学と数学で優れた成績を収める。1751年(20才)学位を取らずに3年で退学(当時は珍しくなかった)。1760年(29才)王立協会の会員になる。死去するまで会員。発表論文は18本、大部分が未発表。1766年(35才)亜鉛・鉄・スズに硫酸あるいは塩酸を加えると、可燃性の気体(水素)が発生すると論文発表。1773年(42才)荷電した粒子間に働く力(反発または引き合う)はそれぞれの電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例することを発見。1783年(52才)父が死去、財産を相続。生活ぶりに変化なし。「科学者の中で一番の金持ち、金持ちの中で最も偉大な科学者」と言われる。1810年(79才)死去。

1839年、遺産を引き継いだデヴォンシャー公が未発表の実験記録と論文を公表。1874年、デヴォンシャー公がキャヴェンディッシュ研究所を設立。初代所長は電磁気学のマクスウェルさん。1879年、『ヘンリー・キャヴェンディシュ電気学論文集』刊行。キャヴェンディッシュさんの電気に関する研究の全体像と先進性が明らかになる。

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