アルケーを知りたい(157) 放射能 radioactivity

▼放射能。放射線を出す能力のことを放射能という。放射能の単位はベクレル。ベクレルが大きいほど、たくさんの放射線が出ている。

▼ベクレルはフランスの物理学者アンリ・ベクレルさんの名前に因んだ単位。ベクレルさんにレントゲンさんのX線論文を紹介したのはフランスの数学者のポアンカレさん。



▲アントワーヌ・アンリ・ベクレル Antoine Henri Becquerelさん。フランスの物理学者。1852年、パリ生まれ。4代にわたる物理学者の家系生まれ。エコール・ポリテクニークで自然科学、国立土木学校で工学を学ぶ。1892年(40才) 国立自然史博物館、パリ国立高等鉱業学校で研究。1896年(44才) レントゲンさんがX線を発見。ポアンカレさんからその論文を貰う。ウランの放射線を確認。1903年(51才) マリー・キュリーさんの博士指導教員としてパリ大学博士(理学)DScを後押し。ノーベル物理学賞をキュリー夫妻と受賞(放射能の発見)。1908年(56才) 放射線障害で死去。1975年、ベクレルさんの名前に因んで放射線の国際単位がベルレルBqになる。


▲ジュール=アンリ・ポアンカレ Jules-Henri Poincaréさん。フランスの数学者。1854年、北フランスのナンシー生まれ。父はナンシー大学の医学教授。1873年(19才) エコール・ポリテクニーク入学。シャルル・エルミートさんの下で数学を学ぶ。1875年(21才) エコール・ポリテクニーク卒業。1875年(21才) 高等鉱業学校で鉱業工学と数学を学ぶ。1879年(25才) 鉱業技術者の学位を取得。パリ大学で博士(理学)、指導教員はシャルル・エルミートさん。ノルマンディーのカーン大学で講師(数学)。1881年(27才) パリ大学の理学部で准教授。1896年(42才) 同僚のベクレルさんにレントゲンさんのX線の論文を渡す。1905年(51才) 重力波を提唱。1912年(58才) パリで死去。

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