1924、分析用超遠心分離~スウェドベリ(スウェーデン):アルケーを知りたい(741)

今回は化学。


分析用超遠心分離:コロイドの沈降の研究のためにスウェドベリが製作。超遠心分離機と光学モニタリングシステムを組み合わせた分析手法。高分子の形状、高分子の構造変化、高分子のサイズ分布が分かる。

▼スヴェドベリのここが面白い:研究に必要な分析用超遠心分離機を開発したこと。オリジナルの研究をオリジナルの機器を作って進めたスタイルが素晴らしい。それも「超」がつくところが面白い。

スヴェドベリ Theodor Svedberg 1884年8月30日 - 1971年2月26日
 スウェーデンの化学者
【人物】父親は工場の管理者。
【教育】1904(20) ウプサラ大学に入学。
1905(21) ウプサラ大学で学士。化学研究所で助手。
1907(23) ウプサラ大学で修士、講師。
1908(24) 「コロイドと高分子化合物に関する研究」でウプサラ大学で博士。
1909(25) ウプサラ大学で物理化学の講師およびデモンストレーター。
1912-49(28-65) ウプサラ大学で物理化学の教授。
【活動/業績】
1924(40) 超遠心分離機を開発しタンパク質の分子量の測定を行う
1925(41) ティセリウスを助手にする。
1926(42) ノーベル化学賞受賞(分散系に関する研究)
1930(46) ティセリウスがタンパク質の電気泳動法に関する研究で博士。
1939-45(55-61) WWII。合成ゴムの製造方法を考案。
1949-67(65-83) グスタフ・ヴェルナー研究所で所長。

【ネットワーク】
スモルコウスキ Marian Smoluchowski 1872年5月28日 - 1917年9月5日 ポーランドの物理学者。統計物理学のパイオニア。1906(34) ブラウン運動を確率の理論を使って説明。▼スヴェドベリはコロイドに関する研究でスモルコウスキが提唱したブラウン運動の理論を支持。

アインシュタイン Albert Einstein 1879年3月14日 - 1955年4月18日 ドイツの理論物理学者。1921(42) ノーベル物理学賞受賞(光電効果の法則の発見等)。▼1905(26) 「光量子仮説」「ブラウン運動」「特殊相対性理論」に関する5つの論文を発表した。

ティセリウス Arne Wilhelm Kaurin Tiselius 1902年8月10日 - 1971年10月29日 スウェーデンの生化学者。1948(46) ノーベル化学賞受賞(電気泳動装置の考案および血清タンパクの複合性に関する研究)。▼スヴェドベリが指導教員。

【似顔絵サロン】






























〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Theodor_Svedberg

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