各務 支考~定型詩でアルケーを知りたい(857)
今回は俳句。
馬の耳 すぼめて寒し 梨の花
感想 寒いと言えばよいのに、鶯や馬を動員する支考かな
▼各務 支考 かがみ しこう 俳人
【プロフィール】
1665(寛文5)年、岐阜市生まれ。
幼少の頃父親が死去。禅刹大智寺に入る。
1684(19) 下山して還俗。各務家に養子入り。乞食僧になって諸国を行脚。神学、儒学を学ぶ。
1690(25) 近江で芭蕉(46)に入門。
1691(26) 芭蕉に従って江戸に下向。
1694(29) 芭蕉の旅に同行、芭蕉の臨終を看取り遺書を代筆。
伊賀・伊勢・近江・江戸の行脚と追善興行を繰り返す。
1711(46) 伊勢山田に草庵「十一庵」を結ぶ。
1724(59) 郷里の美濃山県に「獅子庵」を結ぶ。
蕉門美濃派、獅子門の創始者。
1731(享保16)年3月14日、死去。66歳。
念仏と 豆腐とふとし 老の春
窓に寝て 雲をたのしむ 蛍哉
屋根ふきは 下からふくぞ 星下り
琴の音を のぞけば百合の 月夜哉
【キーワードと感想】
美濃派・獅子門 支考が創始者の俳諧流派。美濃は支考の郷里、獅子は支考の草庵の名前。
【ネットワーク】
内藤 丈草 ないとう じょうそう 1662(寛文2)年 - 1704(元禄17)年3月29日 俳人・蕉門十哲の一人。 蚊帳を出て又障子あり夏の月 ▼芭蕉を看取って遺言を書いたのが支考、芭蕉を埋葬した寺の庵で暮らしたのが丈草。
【似顔絵サロン】
〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E5%8B%99%E6%94%AF%E8%80%83
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