持統天皇の歌~アルケーを知りたい(1077)

持統天皇は百人一首2番歌「春すぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山」の作者。
▼今は2月なので、しばらくすると2番歌の時期になる。
▼持統天皇と志斐嫗(しひのおみな)の歌のやりとりが楽しい。

▼持統天皇 じとうてんのう 
645大化元年 - 703大宝2年1月13日 58歳。
 中大兄皇子(天智天皇)の娘。天武天皇の皇后。

▼持統天皇の和歌と*勝手に解釈
天皇の志斐嫗(しひのおみな)に賜ふ御歌一首
いなと言へど強ふる志斐のが強ひ語り このごろ聞かずて我恋ひにけり
*もういいわと言っても話を止めず強引に聞かせる志斐の婆さま。でもこの頃、婆さまの語りを聞いてないので恋しい気がする。

志斐嫗が和へ奉る歌一首
いなと言へど語れ語れと宣らせこそ 志斐いは申せ強ひ語りと言ふ
*私が嫌ですと言っても語れ語れと仰るから語りましたのに、それを無理強いして聞かせる強ひ語りなどと仰る。

春過ぎて夏来きたるらし白たへの 衣乾したり天の香具山
*春が過ぎ、夏が来たようだ。天の香具山に白妙の服が干してある。

【似顔絵サロン】





























〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%81%E7%B5%B1%E5%A4%A9%E7%9A%87
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/jitou2.html

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