大伴旅人の万葉集969-970番歌~アルケーを知りたい(1123)

▼731年に旅人が奈良の家で自分の故郷である明日香古京を思って作った歌二首。この年に旅人は66歳で亡くなる。

 三年辛羊(かのとひつじ)に、大納言大伴卿、寧楽(なら)の家に在りて、故郷を思ふ歌二首
しましくも行きて見てしか神なびの 淵はあせにて瀬にかなるらむ 万969
*ちょっとでも行ってみたいものだ。故郷にある神なびの川の淵は今は浅くなって瀬になっているのではなかろうか。

さすすみの栗栖の小野の萩の花 散らむ時にし行きて手向けむ 万970
*栗栖の小野の萩の花が散るころ合いには行って幣を捧げてお祈りしよう。

【似顔絵サロン】旅人(665-731)の同時代人。弘文天皇 / 大友皇子 648 - 672 天智天皇の第一皇子。














〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/tabito2.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E6%97%85%E4%BA%BA

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