万葉集巻第6_946番歌(御食向ふ淡路の島に)~アルケーを知りたい(1813)
▼言葉遊びが仕掛けてある長歌。一つ目は御食(粟)と淡路=あわつながり、二つ目は深海松と見る=みるつながり、三つ目は「なのりそ」と「なおしみ」=名乗る・名を惜しむ。赤人の定番、沖辺には~浦みには~の対比もちゃんとある。 最後は、手紙も出せずに生きた心地もしない、で結んでいるけど、これはちょっと大げさすぎではないか。・・・ということは、これは軽いノリの歌なんじゃないか。知らんけど。 敏馬 (みめね) の浦を過ぐる時に、 山部宿禰赤彦 が作る歌一首 幷せて短歌 御食 (みけ) 向ふ 淡路 の島に 直向 (ただむか) ふ 敏馬の浦の 沖辺には 深海松 (ふかみる) 採り 浦みには なのりそ刈る 深海松の 見まく 欲しけど なのりその おのが名惜しみ 間使い (まつかひ) も 遣らずて我れは 生けりともなし 万946 *淡路島の敏馬の浦の深海松を見たいのと同じく貴方に会いたいけれど、名を惜しんで使いも出さず我慢しています。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6