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万葉集巻第7_1194番歌(紀伊の国の雑賀の浦に)~アルケーを知りたい(2028)

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▼今回は、夜の海で漁をする舟の燈火が見える風景の歌。想像力や記憶を刺激してくれる歌。 紀伊の国の雑賀 (さひか) の浦に出で見れば 海人の燈火 (ともしび) 波の間 (ま) ゆ見ゆ  万1194 *紀伊の国の雑賀浦に行ってみると、波の間から漁師の舟の燈火が見えます。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1222番歌(玉津島見れども飽かず)~アルケーを知りたい(2027)

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▼今回はユーモアの歌。「ここはいくら見ても飽きませんなあ、土産にして持ち帰りたいのですが、どうやれば良いんでしょう!」といって回りが、ワハハと笑うシチュエーションが見えて来そう。 玉津島見れども飽かずいかにして 包み持ち行かむ見ぬ人のため  万1222 *玉津島はいくら眺めても飽き足らりません。見てない人の土産に、包んで持ち帰るにはどうすれば良いでしょう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1221番歌(我が舟の楫はな引きそ)~アルケーを知りたい(2026)

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▼今の状態を続けたい、まだ味わいたいから、という気持ちが伝わる歌。目的地に着きました、さあ活動開始、というのではないのだ。自分の気持ちを馴染ませる、その時間を味わいたい、という気持ち。気ぜわしい自分にはとても新鮮。 我が舟の楫 (かぢ) はな引きそ大和より 恋ひ来し心いまだ飽かなくに  万1221 *私が乗っているこの舟の楫はそのままに。大和からここまで期待していた気持ちがまだ満たされていないから。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1220番歌(妹がため玉を拾ふと)~アルケーを知りたい(2025)

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▼今回の歌は藤原卿の七首の歌の三首目。妻への土産を探しに訪れた所が気に入って一日過ごした、という話。このエピソードだけでも良い土産になりそう。でも、妻としてはきれいな貝殻もあるほうが、より嬉しいに違いない。 妹がため玉を拾ふと紀伊の国の 由良の岬にこの日暮らしつ  万1220 *妻の土産にきれいな貝を拾うためにやって来た紀伊の国の由良岬。まる一日過ごしましたよ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1219番歌(若の浦に白波立ちて)~アルケーを知りたい(2024)

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▼今回の歌は藤原卿の七首の歌の二首目。何の用事があって歌人(藤原卿)が若の浦に来ているのか分からないけれど、 白波が立ち、強い風が吹く寒い夜に、大和(この歌人のホームグラウンド)を思う気持ちは分かるなーという印象。前回の1218番は歌に骨ばった印象があるのに対して今回の1219番はとても和歌的。 若の浦に白波立ちて沖つ風 寒き夕は大和し思ほゆ  万1219 *若の浦に白波が立っています。沖から吹いて来る風が寒い夜なので、自宅のある 大和を恋しく思い出します。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1218番歌(黒牛の海紅にほふ)~アルケーを知りたい(2023)

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▼黒牛の海は、現在、 和歌山県海南市にある。地名の由来を知りたくなるけど、それは置いといて、この歌は、黒と紅の対比が鮮やか。この紅は、今だと神社の巫女の袴の色が近そう。さて、 この歌から続けて7首は藤原卿の作。 黒牛 (くろうし) の海紅 (くれなゐ) にほふももしきの 大宮人しあさりすらしも  万1218 *黒牛海が赤い色に染まったかのよう。大宮の女官たちが浜辺に出て漁に興じている。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1217番歌(玉津島見てしよけくも)~アルケーを知りたい(2022)

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▼今回は、捻った褒め方をしている歌。今、良いと思うほど、後になって恋しくなるから。だから、どうなの?をぼかしている。憎い手だ。 玉津島見てしよけくも我れはなし 都に行きて恋ひまく思へば  万1217 *玉津島を見て手放しで良い気分になれない。都に戻ったら恋しくなるから。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7