万葉集巻第7_1120番歌(み吉野の青根が峰の苔筵)~アルケーを知りたい(1939)
▼この歌の作者は、苔の見事な様子を見てゴージャスな布地が峰を覆っている、と思ったのだろうなー。下の句にたて糸とよこ糸が出て来る。当時はビロードのような生地はまだなかったが。で、誰が織ったのだろうか、とつぶやく。それもそうだと思う人がいて、糸や織り方を考える。かくして織物技術が発達する。 苔を詠む み吉野の青根 (あをね) が峰の苔筵 (こけむしろ) 誰が織りけむ経緯 (たてぬき) なしに 万1120 *吉野の青根が峰の苔の筵は、いったい誰が織ったものだろうか、経糸緯糸もなしに。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7