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万葉集巻第7_1227番歌(磯に立ち沖辺を見れば)~アルケーを知りたい(2046)

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▼今回の歌、作者が見た順が、海人の舟が先か、飛び回る鴨が先か 気になった 。実際は同時なんだろうけど。詠み手の推理の順としては、鴨たちが騒いでいるな、その下では海人が仕事しているぞ、そうか、この鴨たちは海人の網にひっかかる魚を狙っているんだな、あたりか。海人は藻刈りに出てるんだけど。鴨は魚をゲットできるのだろうか。 磯に立ち沖辺 (おきへ) を見れば藻刈り舟 海人漕 (あまこ) ぎ出らし鴨翔 (かもかけ) る見ゆ  万1227 *磯に立って沖を眺めると、漁師が藻刈り舟を漕ぎ出しているようだ。鴨が上空で飛び回っている。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1226番歌(三輪の崎荒磯も見えず)~アルケーを知りたい(2045)

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▼今回の歌の三輪の崎は紀伊半島の新宮市にある。太平洋の波が打ちつけて荒磯が見えないほど。そんな場所を通ろうとするときの困惑の歌。びしょ濡れになること間違いなし。 三輪の崎荒磯 (ありそ) も見えず波立ちぬ いづくゆ行かむ避き道 (よきぢ) はなしに  万1226 *三輪崎の荒磯が見えないほど波が高い。これからどうやって進めば良いのか、避けて進む道はないというのに。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1225番歌(さ夜更けて夜中の方に)~アルケーを知りたい(2044)

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▼今回も夜の舟の歌。「夜中」「おほほしく」で雰囲気がぼんやり伝わる。船頭たちが何やらコミュニケーションをとっているようだ。この歌、輪郭が溶けて滲んだ水彩画のよう。 さ夜更けて夜中の方におほほしく 呼びし舟人泊てにけむかも  万1225 *夜が更け夜中に何やら声をかけあう船頭たち。舟を泊める先を見つけたのだろう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1224番歌(大葉山霞たなびき)~アルケーを知りたい(2043)

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▼今回の歌は、夜、月あかりで大葉山に霞がたなびいているのが見える、乗っている舟がどの港に入るか分からないという、乗客の心細い思いが伝わる作品。でも大丈夫。夜に舟を動かせる船頭の技があるから。 大葉山霞たなびき夜更けて 我が舟泊てむ泊り知らずも  万1224 *大葉山に霞がたなびいています。夜が更けてきたのに私たちは舟をどこに泊めれば良いか分かりません。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1223番歌(海の底沖漕ぐ舟を)~アルケーを知りたい(2042)

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▼「海の底沖漕ぐ舟を」を見て、潜水艇か!と早合点しそうになるが、そうではない。はるか向こうの海で動いている舟のことを言っているようだ。面白いのがこの作者が風に出した注文ふたつ。一つ目が方向。二つめが強さ。もしかしたら注文通りになるかも。 海 (わた) の底沖漕ぐ舟を辺に寄せむ 風も吹かぬか波立てずして  万1223 *海の沖を漕ぎ進む舟を岸に寄せる風が吹かないものか、ただし波を立てずに。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1207番歌(粟島に漕ぎ渡らむと)~アルケーを知りたい(2041)

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▼今回も、そうだよね、の歌。目的地に舟で行きたいけど、海が荒れてる。今だと海のほか、強風で飛行機が飛ばないとか、豪雨で鉄道が止まっているとか、道が冠水したから車が通れないとか。移動できないでその場から動けない困った状態は今も万葉時代も同じ。出会ったら「いやあ、困りましたな、おたくは何用で?」と話が弾みそう。 粟島に漕ぎ渡らむと思へども 明石の門波いまだ騒けり  万1207 *粟島に舟で渡りたいけれど、明石の波がまだ高いので見合わせています。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1206番歌(沖つ波辺つ藻巻き持ち)~アルケーを知りたい(2040)

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▼こういう褒め言葉を貰うとさぞ嬉しいだろう、と思わせてくれる歌。殺し文句は「君にまされる玉寄せめやも」。どれくらい金銀財宝を持つとしても 「君にまされる玉寄せめやも」。こういわれて心動かされない人はいないだろう。 沖つ波辺 (へ) つ藻 (も) 巻き持ち寄せ来とも 君にまされる玉寄せめやも   一には「 沖つ波辺波しくしく寄せ来とも 」といふ  万1206 *沖から波が藻と共に打ち寄せても、貴方様に勝る宝を運んでくるなんてことはありません。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7