万葉集巻第6_924-925番歌(み吉野の象山の際の)~アルケーを知りたい(1799)
▼924番に出てくる「ここだくも(こんなにも)」が良い。ここだくも見つかる土産話かも、とか、ここだくもやらねばならぬ仕事かも、とか。ここだくもは、次に続くのが肯定的・否定的を問わず行ける。例えば、ここだくも輝く夜空の星の光かも、ここだくも鳴る尻の声かも。 反歌二首 み吉野の象山の際の木末には ここだくも騒く鳥の声かも 万924 *吉野の象山の木立では鳥がこんなにも騒いで鳴く声が聞こえるんですね。 ぬばたまの夜の更けゆけば久木 (ひさぎ) 生ふる 清き川原に千鳥しば鳴く 万925 *夜が更けるにつれて久木が生えているきれいな川原で千鳥がしきりに鳴きます。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6