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万葉集巻第7_1181番歌(朝霞やまずたなびく)~アルケーを知りたい(2000)

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▼今回は、旅先を去るとき、この日のことを思い出すだろう、と詠う作品。良いことがあるとこういう歌が詠めるのかも。 朝霞やまずたなびく竜田山 舟出しなむ日我恋ひむかも  万1181 *朝霞がたなびく竜田山を見ながら舟出する日、この日を私は恋しく思い出すだろう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1180番歌(荒磯越す波を畏み)~アルケーを知りたい(1999)

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▼今回の歌の荒磯を越す波の勢いはどれくらい大きいのだろう。舟旅の途中、波が高いから、淡路島を見るのはやめて通り過ぎようという内容。安全第一です。 荒磯越す波を畏み淡路島 見ずか過ぎなむここだ近きを  万1180 *荒磯を超える勢いの波を恐れて淡路島は見ないで通り過ぎます。とても近いんだけれど。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1179番歌(家にして我れは恋ひむな)~アルケーを知りたい(1998)

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▼今回は月夜の風景の歌。家に帰ったら思い出して恋しくなるだろう、というくらいだから、さぞかし見ごたえがある浅茅と月なんだろうな。風景の記憶を歌に残して万葉集に入ると、1300年が経過しても、読み手が浅茅に照る月を風景をイメージできる。って、やはりすごい。和歌は、時空を超えるなあ。 家にして我れは恋ひむな印南野 (いなみの) の 浅茅が上に照りし月夜を  万1179 *自宅で恋しく思うだろうな、印南野の浅茅の上で照っていた月夜を。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1178番歌(印南野は行き過ぎぬらし)~アルケーを知りたい(1997)

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▼今回は舟から見た風景の歌。舟から見える風景は、印南野→日笠浦と変化するようだ。この歌を見ると、作者は どうやら 印南野を見過ごしたらしいことが分かる。見過ごしても歌にできるんだから、大したもんだ。 印南野 (いなみの) は行き過ぎぬらし天伝 (あまづた) ふ 日笠 (ひかさ) の浦に波立てり見ゆ   一には「飾磨江 (しかまえ) は漕ぎ過ぎぬらし」といふ  万1178 *印南野を通り過ぎたようだ、日笠の浦で波が立っているのが見えるから。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1177番歌(若狭にある三方の海の)~アルケーを知りたい(1996)

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▼いつも参考にしている『』万葉百科 』 によると「若狭にある三方の海」は 福井県の西南部、三方郡の若狭湾沿岸のこと。地図を見ると美浜の地名が見える。浜が清らかで、何度行ったり来たりして見ても飽きないのだろう。三方の地名が美浜の文字のインパクトで「美方」に見えてしまうほど。 若狭にある三方 (みかた) の海の浜清み い行き帰らひ見れど飽かぬかも  万1177 *若狭にある三方の海の浜はとても清らかなので、行ったり来たり繰返し見て飽きない。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1176番歌(夏麻引く海上潟の)~アルケーを知りたい(1995)

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▼わあわあと騒がしい鳥の声は聞こえて来るけど、肝心の方からの連絡はない・・・という歌。分かるわ、この感じ。鳥の騒ぐ声が「君は音もせず」を際立たせる。じゃあ鳥たちの姿は見えるけど静かだったらどうか。鳥は見えれど君は現れもせず、だな。どちらにしても連絡がなくて寂しい思いをしている人の気持ちだ。 夏麻 (なつそ) 引く海上潟 (うみかみがた) の沖つ洲 (す) に 鳥はすだけど君は音 (おと) もせず  万1176 *海上潟の沖の洲に鳥が騒いでいるが、貴方からは何の連絡もない。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1175番歌(足柄の箱根飛び越え)~アルケーを知りたい(1994)

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▼今回の歌の場所は、 神奈川県の足柄下郡の箱根町。箱根で大和を思い出すという歌だが、では大和とはどこ? 奈良県天理市に大和神社があるので、そのあたりだろう。家から遠く離れた旅の途中、空を悠々と飛ぶ鶴が見える。いいなあ、と。家のある大和が偲ばれるよなあ、と。 足柄の箱根飛び越え行く鶴 (たづ) の 羨 (とも) しき見れば大和し思ほゆ  万1175 *箱根を飛び越える鶴が羨ましい。見ると大和を思い出す。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7