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万葉集巻第7_1206番歌(沖つ波辺つ藻巻き持ち)~アルケーを知りたい(2040)

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▼こういう褒め言葉を貰うとさぞ嬉しいだろう、と思わせてくれる歌。殺し文句は「君にまされる玉寄せめやも」。どれくらい金銀財宝を持つとしても 「君にまされる玉寄せめやも」。こういわれて心動かされない人はいないだろう。 沖つ波辺 (へ) つ藻 (も) 巻き持ち寄せ来とも 君にまされる玉寄せめやも   一には「 沖つ波辺波しくしく寄せ来とも 」といふ  万1206 *沖から波が藻と共に打ち寄せても、貴方様に勝る宝を運んでくるなんてことはありません。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1205番歌(沖つ楫やくやくしぶを)~アルケーを知りたい(2039)

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▼今回の歌は、そりゃまあそうでしょう(笑)という歌。舟が港を離れる間は楫漕ぎは忙しい。沖に出て落ち着いた、と思ったら、陸地の風景が遠ざかっていて、ずっと見ていたかったのに惜しい気持ち。これを乗客のわがままというか、風情ですなというかは、読み手の受け取り方次第。私は、このささやかなんだけど相矛盾する気持ち分かるなー派です。「やくやくしぶを」がなかなか渋い言い方なので、使ってみる機会を探す。その前に、替え歌は、足の爪切りやくやくしぶを見まく掘り次は手の爪に移るの惜しも。 沖つ楫やくやくしぶを見まく欲り 我がする里の隠らく惜しも  万1205 *舟が沖に出で楫を漕ぐペースが落ち着いてきたら、見ていたかった里が遠くに隠れて残念だ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1204番歌(浜清み磯に我が居れば)~アルケーを知りたい(2038)

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▼人が自分を漁師と見間違うかも、というパターンの歌。このタイプの歌、何を言いたいのだろう。いや、実はオレ、漁師じゃないんだよねー、と言いたのかな。 浜清み磯に我が居れば見む人は 海人とか見らむ釣りもせなくに  万1204 *きれいな浜の磯にいると、人は私を漁師と見間違うかも。釣りをしているわけでもないのに。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1203番歌(磯の上に爪木折り焚き)~アルケーを知りたい(2037)

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▼今回の歌、磯で焚火をして暖を取るのはなぜだろうと思わせておいて、理由があった。潜水して冷えた体を暖めるためだ。ではなぜ潜るのかというと、貴方様に贈るアワビを採るためだ。ちょっと恩着せがましい、と感じるのは己の心が素直じゃないからか。 磯の上に爪木折り焚き汝がためと 我が潜き来し沖つ白玉  万1203 *磯の上で小枝を燃やしています。貴方様のために私が潜って鰒玉を採るので暖をとるためです。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1202番歌(荒磯ゆもまして思へや)~アルケーを知りたい(2036)

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▼今回は正直者の歌。そこらの荒磯よりも見応えがあると思っているので夢に見ちゃった、と詠っている。どこどこの荒磯と言ってるわけじゃないので角が立つわけじゃないが、冒頭に持って来て、劣後扱いしているのは、どうなんだと思ふ(笑)。 荒磯ゆもまして思へや玉の浦の 離れ小島の夢にし見ゆる  万1202 *荒磯に勝る、と思っているせいか、玉の浦の離れ小島を夢に見ました。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1201番歌(大海の水底響み)~アルケーを知りたい(2035)

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▼磯に打ち寄せる波の歌。磯とは水際で特に岩の多い所。「さやけさ」と詠っているけど、響み立つ波は、怖くもある。しかも大海の水底まで響かせるような波であればなおさら。でも怖い、ではなく、さやけさで締めているので、むしろ神々しさを感じる。磯は結界なんだ。 大海の水底 (みなそこ) 響 (とよ) み立つ波の 寄せむと思へる磯のさやけさ  万1201 *大海の水底まで響くように波が打ち寄せる磯の、何とさわやかなことでしょう。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7

万葉集巻第7_1200番歌(我が舟は沖ゆな離り)~アルケーを知りたい(2034)

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▼舟に乗って落ち合う、という話の歌。岸辺で逢うのだから、あまり沖に出ないように、と船頭に注文している歌。こういう経験がないものだから、最初はこの歌で何を言っているのか分からなかった(笑)。自分の経験に照らし合わせて理解しようとするとすぐ限界に来る(笑)。万葉時代の人はホント、足に舟をよく使っていたようで、今だとタクシーに相当するのかな。 我が舟は沖ゆな離 (さか) り迎へ舟 片待ちがてり浦ゆ漕ぎ逢はむ  万1200 *我われの舟は沖に向かって離れ過ぎないように。迎えの舟を待って、浜辺で逢うつもりだから。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7