万葉集巻第1_11番歌(我が背子は仮廬作らす)~アルケーを知りたい(1716)
▼前回に続き、間人皇女が斉明天皇の立場で詠んだ三首セットの2番目の作品。この歌から、当時は仮設の建物の屋根に茅を使っていたことが分かる。さらに茅にも質の違いがあったようだ。 我が背子は仮廬作らす草 (かや) なくは 小松が下の草 (かや) を刈らさね 万11 *我が君の仮廬を作るのに使う上質の茅がないときは、小松の下の 茅 を刈れば良いのです。 【間人皇女の家族】 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1