万葉集巻第6_1000-1002番歌(子らしあらばふたり聞かむを)~アルケーを知りたい(1843)
▼ 今回は前回に続き六首ワンセットの後半の三首。万1000は一人で経験するのではなくてあの人と一緒だと良いのになと詠う歌。気の合う人といると楽しみが増え辛みは減る。万1002も仲間に寄り道して楽しもうと誘う歌。こういう寄り道、遊びは潤滑油。ものごとの進め方、これで良いのかと振り返らせてくれる。二つの歌に挟まれた万1001は、男は山に女は海にというスナップ写真。裳の赤がポイントだな。 子らしあらばふたり聞かむを沖つ洲に 鳴くなる鶴の暁の声 万1000 *あの子がいたら二人で聞きたいな。沖の洲で鳴いている明け方の鶴の声。 右の一首は 守部王 が作。 ますらをは御狩に立たし娘子らは 赤裳裾引く清き浜びを 万1001 *男たちは狩に出かけ、娘子ら赤裳を着用して清らかな浜辺に出ています。 右の一首は 山辺宿禰赤彦 が作。 馬の歩み抑へ留めよ住吉の 岸の埴生ににほひて行かむ 万1002 *ちょっとここで馬を止め、住吉の岸の埴生に染まってから参りましょう。 右の一首は 安倍朝臣豊継 が作。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6