アルケーを知りたい(12)原子のサイズを感じる

 ▼原子の大きさ(直系)は10のマイナス10乗である。これを感覚的に把握するため、いくつかの例と比較したのが下の表である。

▼最初に挙げたのはモデル的な原子で、そのサイズを1とする。金原子はその5倍だ。ウィキペディアで調べると0.288nmと記載されている。ここでは卜部化学に出ている0.5nmで計算した。比較のために金を取り上げたのは、私がゴールド好きだから(笑)、それと、ラザフォードさんが実験に金箔を使ったから。

▼次がCPUのプロセス(回路の線幅)のサイズ。最先端の数字を見つけたので持ってきた。AppleはMac用CPUで5nmの製品を出しており、次は3nmという話。モデルにした原子の30倍。金の6倍。CPUの回路の線は、金原子を6個並べた幅、ということ。すごくねえか。

▼コロナやインフルエンザウィルスは100nm。原子モデルの1000倍、金原子の200倍。CPUの線幅で編んだマスクだと完ぺきに防げる。あるいはCPUの線幅の網にウィルスを通すと破壊できる。



















▲CPUの世界的メーカー、インテルの設立者のひとりゴードン・ムーアさん。集積回路の微細化技術が進むにつれ集積率が一定期間ごとに倍になるというムーアの法則を提唱。

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