アルケーを知りたい(2) atom

 ▼「原子って何ですか?」と聞かれたとき一刀両断で答えられるまで理解したい。原子は、物質のなりたちの元になっているはずのものなので、その意味を正しく知りたい。という気持ちから前回は広辞苑で調べた。今回は英英辞典のOALDとLONGMANで調べる。

▼OALDの説明文を解釈すると原子は「この世に存在している化学元素で一番ちっこいやつ」ということになる。私は、辞書の説明はズバリ説明して「そうか!」と分からせて欲しい派。だけどここでは element にchemicalという形容詞がついている。困り惑う、つまり困惑する。

▼オリジナルの説明文から chemical を取って the smallest particle of an element that can exist ではダメなのですか?という気持ちになる。化学寄りの説明になっているようですけど、それで大丈夫なんですか的な気持ち、というか。しかし、chemicalをつけなければならない理由があるのだろうから、それが分かるまで修行を続けよう。

▼広辞苑で原子の説明に元素という語が出てきたのと同じようにOALDでもatomの説明にelementが出てくる。ある用語の説明のために新しい用語が出てくる。その新しい用語の意味が分からないから調べるとまた別の新たな用語が出てくる。分からない連鎖なんだけど、不思議なもので、それを何回も繰り返しているとだんだんと最初に調べた用語の意味する姿が浮かび上がってくることがある。

▼そんな悠長なことをやっている暇がない受験生は、用語と意味をひとまとまりで覚えて試験に備えてください。








▲古代ギリシャ哲学者のクセノファネスさんはアルケー物質の根源を「土」とした。

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