アルケーを知りたい(5)高校物理の原子#2

 ▼平尾淳一著「総合的研究 物理」は1頁ごと、1段落ごとの情報密度が高い。一度に理解するのは私の理解力と記憶力では無理なので、ちょっとずつ情報を取り入れながら前進する。今回は前回の原子の構成要素にサイズと質量などの情報を加えた。

▼原子と原子核のサイズを比べると、原子核を1とすると、原子はその1~10万倍だ。逆に言うと原子の中のほんの一点が原子核だ。原子のイメージは原子核の周りを電子が回っているというモデルだ。実際は、原子核は見えないくらいの一点なので、教科書や参考書で目にする原子モデルはめちゃ誇張している。

▼次に原子と原子核の質量を比べる。原子の質量=原子核の質量+電子の質量、だ。電子の質量は原子核の質量の1837分の1(計算すると0.027%になった)に過ぎないので無視する。すると、原子の質量=原子核の質量、となる。原子核は陽子と中性子から成っているので、原子核の質量=陽子の質量+中性子の質量、だ。中性子のほうがわずかに重いものの、両者はほぼ等しいとして、差は無視。

▼これで、陽子、中性子、電子のサイズと質量、そして位置関係がだいたい分かった。



古代ギリシャ哲学者のデモクリトスさんはアルケー物質の根源)を「アトム」とした。



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