アルケーを知りたい(7)中学化学の原子

 ▼中学の化学分野で原子の構造がどのように説明されているか、確認しよう。旺文社の「中学総合的研究」の「化学変化とイオン」の項に詳しい説明がある。内容を下の表にまとめてみた。

▼高校の物理、化学と比べても負けてないくらいの情報がある。むしろアタマに入りやすい。しかも「電子殻(でんしかく)」まで取り上げて説明している。電子殻は原子核の周りを回る電子が描く軌道を球(断面にすると円)のイメージでモデル化したもの。

▼いうなら中学での原子の理解は、古典物理の到達点まで行っている。マックス・プランクさんが古典物理では説明がつかない現象の説明に取り組んだことで始まった新しい物理学、素粒子の振る舞いを探るための物理学に進むのが高校の物理。高校物理、すげえ。

▼下の表はイオンの項での説明なので、陽子がプラスの電気を帯び、電子がマイナスの電気を帯びていると言っている。















▲古代ギリシャ哲学者のピタゴラスさんはアルケー(物質の根源)を「数」とした。

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