アルケーを知りたい(8)中・高校化学の原子まとめ

▼世界を構成する物質で一番小さい原子について、中高生はどんな情報を持つのか、この3,4回にわたって物理や化学の参考書を調べてみた。いままでの表をひとつに整理したのが下の表だ。

▼まず原子は原子核と電子から成る。電子の質量は原子核の2000分の1。電気的にマイナスの性質。

▼次に原子核は陽子と中性子から成る。陽子と中性子の違いは、電気的に陽子はプラス、中性子は電気的な性質を持たない。

▼陽子・中性子・電子など原子を構成するメンバーをまとめて素粒子という。

▼電子殻は、原子核の周りを回る電子の軌跡を球に見立てたもの。

▼表にまとめてはみたものの、謎だらけだ。「電子は原子核の2000分の1の質量しかないのに、電気的にはプラスの陽子を中性にするマイナスの電気量を持つ。なんでそんなことができるのだろう?」とか「原子核と電子の間はどういうことになってるの?」とか「そもそも電子が原子核の周りをなぜ回るの?」とか。ま、そういう謎はいったん脇に置く。原子を知るのに必要な概念がまだまだたくさんあるので、参考書からひとつずつ確かめていこう。



▲古代ギリシャ哲学者のアナクサゴラスさんはアルケー(物質の根源)を「スペルマタ(種子)」とした。

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