アルケーを知りたい(72) 統計力学 statistical mechanics

▼高校物理の熱学分野の話のあちこちで統計熱学の概念が出てくるようなので、今回は統計熱学について調べてみた。Wikipediaの統計熱学の説明は「系の微視的な物理法則を基に、巨視的な性質を導き出すための学問」である。ここでの解釈:ひとつひとつの原子や分子の物理的な振る舞いをベースに、例えば気体などのまとまりとして現象を表したときの性質を研究する学問、とする。

▼物理や化学で扱う話題は、先人が何らかの現象を見て「なぜこうなるのか?それはこうだからではないか?」という自分の考えを論文にし、それが受け入れられたり対立したりの長い時の試練を経て、教科書に載っている。

▼ボルツマンさんは原子論を支持していたので、反対するマッハ先生と対立して一時ウィーン大学を出るまでになる。結局、物理学は原子論を受け入れることになる。

▼それでも教科書を見てなぜ?と疑問を持つ箇所は多々ある。だが高校時代にそれをやっていると進まなくなる。高校時代の物理・化学の学び方は、なにはともあれ説明の理屈を理解し、過去問を解けるようにする、ことだと私は考える。その結果、知識量が増え、大学入試対策になる。高校時代にいちいち疑問を持ってひっかかっていると進まなくなる。疑問をもってじっくり考えるのは大学入試を終えた後にすれば良い。






▲ルートヴィッヒ・ボルツマンさん。ウィーンの物理学者。子供時代、ピアノの先生はブルックナーさんだった。さすがウィーン。この時代の物理学者はボルツマンさんのように大学で哲学を教える人がいる。物理と哲学?どういう関係だったのか知りたくなる。

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