アルケーを知りたい(79) スペクトル spectrum

▼スペクトル。原子の特徴を見る時に出てくる用語であるし、使われ方もいろいろ。そのため、いまひとつこの語の持つ意味がよく分からない用語だったので、すっきりするために調べてみた。

▼日本語でスペクトルというのに、なぜ英語はspectrumなのか? その理由は次のとおり:日本語のスペクトルはフランス語のspectreが由来。spectreは、ラテン語のスペクトルムspectrumが語源。英語のスペクトラムspectrumもラテン語が語源。

▼平尾物理では「光の基本性質」の箇所で「プリズムによって分けられた色の成分の強度分布をスペクトルという」(p.354)と説明がある。

▼英和辞典のspectrumには光学、(電波・音波などの)範囲、(変動する)範囲、(活動などの)領域、という説明がある。

▼広辞苑では、スペクトルを次のように解説している。

①光を分光器にかけて得られる、波長とその波長における強さを示したもの。その形によって、連続スペクトル・線スペクトル・帯スペクトルに分ける。

②複雑な組成のものを成分に分解し、その成分を特定な量の大小に従って順次配列したもの。「音響-」「抗菌-」



▲太陽光のスペクトルから赤外線の存在を見つけたウィリアム・ハーシェルさん。音楽家で天文学者(最高やん、て感じ)。

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