アルケーを知りたい(105) 電荷 electric charge
▼電荷。平尾物理では「物理学では電気的な現象の根源を表すのに電荷という概念を使う」と説明している。とても深みを感じる説明で好きだ。
▼原子は原子核と電子で構成されている。原子核は陽子と中性子で構成され、原子核の周りを電子が回っているイメージ。しかし、電子と陽子の質量を比べると、電子は陽子の1800分の1。ところが電気量は同じ。これは何とも不思議ではないか。アリと像を比べて、魂の重みは同じと言うのと似たようなことかな。
▼プラスとマイナスは引き合う、同じもの同士は反発するはず。なのに原子核では陽子同士が固く結びついている。それはなぜかというと、陽子同士が反発する以上の強い力が働いているからという。
▼原子核と電子の間にはだだっぴろい空間がある。ここにはいったい何があるの(ないの)? あるいは、どうなっているの? いろんな不思議に出会いそうだ。今回は電荷。
▲Charles Coulombさん 1736-1806 フランスのアングレーム生まれ。父は役人、母は裕福な名家の出。1757年(21才) モンペリエ市アカデミーで仕事しながら数学の教育を受ける(1759年まで)。1761年(25才) 陸軍士官学校を卒業。イギリス沿岸の地形図作成の測量に参加。1777年(41才) 磁気コンパスの研究で科学アカデミーの懸賞第一位になる。1781年(45才) 摩擦の研究で科学アカデミーの懸賞第一位になる(二度目)。科学アカデミー会員。パリに着任。1784年(48才) 「金属線のねじれと弾性に関する理論的研究および実験」を発表。1785年(49才) 自分で発明したねじり天秤を使って荷電した粒子の間で働く力を観察。電荷量の二乗に比例し、距離の二乗に反比例する現象を発見。クーロンの法則。1806年(70才) パリで死去。
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