アルケーを知りたい(106) 電気素量 elementary charge

▼電気素量。電気素量に到達するまで、BC600年のタレスさんを起点とすると2000年以上の年月が蓄積している。この年月のうち科学的な思考や手法が始まったのが1600年以降としても400年の蓄積がある。

▼ある概念や用語に出会って、それがすぐ理解できなくても心配いらない。100年単位の試行錯誤があった挙句の成果なのだから、そう簡単に分かるはずもない。先人が達成した知をもとに、どういうふうに世界観を説明しているか、先人に敬意を払いながら少しずつ辿れば良い。

▼例えば、今回の電気素量の1.062×10のマイナス19乗にしても、「はい、じゃあちょっと実験で計測してみて」なんて言われて、できるもんじゃない。どうやって測ったんだろう。



▲William Gylberdeさん。 1544-1603 ケンブリッジ大学卒業の医学博士。医師として、エリザベス1世の侍医を務める。物理学者として、自費で静電気や磁石の実験と研究を行う。世界初の検電器を発明し、電気計測機器の祖。実験を重んじる研究手法で、電気工学、電気・磁気の父。アルケーに迫る戦略と行動戦術の持ち主。注目するべき人物。

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