アルケーを知りたい(90) 光子 Photon

▼光子の話。平尾物理p.621は光子を「振動数νを持つ光は、エネルギーhνを持つ粒子としての側面を持つ」と説明している。この一文で波動性と粒子性を言っている。この一文は読み返すほどに深くなる。この結論にたどり着くまでどんだけの年数をかけどんだけの科学者が奮闘したことか。

▼光のアルケーが微小な粒子、と解釈すると訳が分からなくなる。というのは、光をつぶさに見ても粒に行きつくわけではないから。光の振る舞いが粒子としての現象を表すことから、粒子といっている。光そのものではなく、光がもたらす効果のほうを表現している。



▲アルベルト・アインシュタインさん。ドイツの物理学者。1905年、「光量子 Lichtquant = light quantum」という用語を使い、光の粒子性と波動性を認める「光量子仮説」を発表。





▲ギルバート・ルイスさん。アメリカの物理化学者。1926年、「光子 photon」という用語を使ったレターをネイチャー誌に提出。その後、アインシュタインさんが提唱した「光量子」と同じ扱いを受けるようになる。


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