アルケーを知りたい(123) サイクロトロン Cyclotron

▼サイクロトロン。荷電粒子を加速する円形加速器。Dの形をした電極を少し離して向かい合わせ荷電粒子をスパイラルに回転させて勢いをつける方法。




▲Ernest Lawrenceさん。ローレンスさんのサイクロトロンが登場した後、物理学の研究スタイルが変わる。資金、人的・設備的規模がビッグになった。




▲ミルトン・リビングストン Milton Livingstonさん。もう一人のサイクロトロン建設のパイオニア。◆オットー・フリッシュさんの自伝「何と少ししか覚えていないことだろう」で「全ては1930年代初めに、カリフォルニアのバークレーで、アーネスト・O・ローレンスとM・スタンレー・リビングストンが発明したサイクロトロンの建設から始まった」(p.228)と紹介されている。◆「ローレンスとリビングストンの基本的な考えは、粒子を超高電圧により一回で強く加速するのではなく、小さい加速を数多く繰り返すことであった」(p.228)とリビングストンさんの貢献を紹介している。◆1905年、ウィスコンシン州生まれ。父は高校の教師。1931年(26才) カリフォルニア大学バークレー校でPhD(指導教員はローレンス先生)。1932年(27才) 27インチ(69cm)のサイクロトロン建設に着手。WWIで使用して廃棄物になっていた80トンの磁石を使用。1934年(29才) 10本以上の論文を提出。ローレンスさんから独立するためコーネル大学で助教授。1938年(33才) MITで42インチのサイクロトロン建設に協力。1939年(34才) WWII。ローレンス先生がノーベル物理学賞を受賞。1940年(35才) MITで准教授。MITのサイクロトロンが完成。1945年(40才) WWII終戦。1967年(62才) フェルミ国立加速器研究所で副所長。大型粒子加速器テバトロン建造を計画。1986年(81才) サンタフェで死去。

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