アルケーを知りたい(142) n型半導体 N-type semiconductor

▼n型半導体。N-type semiconductor、あるいはnegative semiconductor。

▼シリコンSiやゲルマニウムGeなど4価の元素にヒ素AsやリンPなど5価の元素をドープして作る半導体。



▲アントワーヌ=ローラン・ド・ラボアジェ Antoine-Laurent de Lavoisier さん。化学史上、最初にシリコンに着目し命名した化学者。化学実験は趣味、税金の徴収が仕事、と割り切って生活した人。1743年、パリ生まれ。1754年(11才) マザラン学校に入学。化学、植物学、天文学、数学を学ぶ。1763年(20才) パリ大学法学部で学士号を取得。1764年(21才) 弁護士試験に合格、高等法院法学士になる。1768年(25才) 徴税請負人となる。1771年(28才) 徴税請負人長官ジャック・ポールズの娘マリー・ポールズさんと結婚。マリーさんは英語・ラテン語・イタリア語・化学・絵画の描き方を習得して夫の研究を応援。1774年(31才) 化学反応の前後で質量が変わらない「質量保存の法則」を発見。1777年(34才) 硫黄Sの単離に成功。英語のsulfurはラテン語の硫黄sulpurに由来。1779年(36才) 燃焼を助ける気体に「酸素」と命名。1787年(36才) シリコン(4価の元素)を発見、命名。1789年(46才) フランス革命。バスティーユ襲撃事件が発生。1793年(50才) 革命政府から徴税請負人の娘と結婚していたことなどを理由に投獄。1794年(51才) 科学に敵愾心を持つ革命政府の裁判官によってギロチンで処刑。妻マリーの父ジャック・ポールズも一緒にギロチン処刑。


▲アルベルトゥス・マグヌス Albertus Magnus さん。ヒ素を発見した神学者。ドイツのキリスト教神学者。普遍博士doctor universalis。『神学大全』の著者トマス・アクィナスの師匠。1200年、ドイツ生まれ。パドヴァ大学で哲学、自然科学、医学を学ぶ。1230年(30才) ドミニコ会会員。1250年(50才) 著作でヒ素(5価の元素)について言及。発見者とされる。1254年(54才) ドミニコ会のドイツ管区長。1280年(80才) 死去。

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