アルケーを知りたい(206) ノーベル物理学賞 1922年 ニールス・ボーアさん

▼1922年のノーベル物理学賞受賞者は、ニールス・ボーアさん(37)。「原子構造とその放射に関する研究」に対して。 

▼物理学者の経歴を一人ずつ調べた時期(2020年)、ニールス・ボーアさんは親しみが持てて、とても興味深い人であると共に、どうして若くしてニールス・ボーア研究所を構えられたのか分からなかった(今もだけど)。

▼原子モデルの追求過程でボーアさんは量子力学視点を導入してラザフォードさんの原子モデルを前進させた。同時に原子核に対する電子のありようがビジュアル的に分かりにくくなった(苦)。どこに電子がいるのか統計的に推測するしかない、という動的な状況はラザフォード先生のモデルがいったんアタマに入ると更新しにくい。

▼ナチスがデンマークに侵入して研究所に乗り込んだWWIIの時期、研究所にいたヘヴェシーさんがラウエさんらのノーベル賞の金メダルを王水に溶かしてうまく隠し通した映画のようなエピソードも生んだ。

▼ナチスが支配するベルリンに残り続けていたリーゼ・マイトナーさんの脱出を助けたのは研究所の物理学者ディルク・コスターさんだった。





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