山上憶良の沈痾自哀文第五段~アルケーを知りたい(1145)
▼憶良の沈痾自哀文(ちんあじあいぶん)第五段。 帛公略説には「伏して思ひ自ら励むに、この長生をもちてす。 生は貪るべし、死は畏るべし 」といふ。 天地の大徳を生といふ。 故に 死にたる人は生ける鼠にだに及かず 。 王侯なりといへども、一日気を絶たば、積める金山のごとくにありとも、誰れか富めりとなさむ。 遊仙窟には「 九泉の下の人は、一銭にだに値せず 」といふ。 孔子曰はく、「これを天に受けて、変易すべからぬものは形なり、これを命に受けて、請益すべからぬものは寿なり」といふ。鬼谷先生の相人書に見ゆ 故に知りぬ、 生の極めて貴く、命の至りて重し といふことを。 言はむと欲へども言窮まる、何をもちてか言はむ。 慮らむと欲へども慮絶ゆ、何によりてか慮らむ。 【似顔絵サロン】憶良(660-733)の同時代人。 壬生 忠見 みぶ の ただみ ? - ? 歌人。父は壬生忠岑。 恋すてふ我が名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか 百人一首41 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E6%86%B6%E8%89%AF https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/okura2.html
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