光は1秒で地球を何周するか計算:アルケーを知りたい(441)

今回の話題は(A)物理学。

▼半径を入力すると、光が1秒で地球を何周するかが分かるプログラム。NHK「みんなのうた」の「地球を七回半まわれ」を口ずさみながらエンジョイしてほしい。曲名と歌詞に答えがある(笑)。

▼ちょっと捻るため、極周りか赤道周りか、どちらで計算するか選べるようにする。

▼極周りを選んで半径を入力すると次のように結果が出る(極半径は自分で調べることにしてある)。
1:極周りで計算
2:赤道周りで計算
どちらで計算しますか:1
極半径をkmで入力してください:6356.8
光は1秒間で地球を極周りで 7.5 周回ります

▼赤道周りを選んで半径を入力すると次のように結果が出る。
1:極周りで計算
2:赤道周りで計算
どちらで計算しますか:2
赤道半径をkmで入力してください:6378.1
光は1秒間で地球を赤道周りで 7.5 周回ります

NHK「みんなのうた」の「地球を七回半まわれ」のとおり、どちらのコースでも光は1秒間で地球を7周半回る

▼コード
def print_menu():
    print('1:極周りで計算')
    print('2:赤道周りで計算')

def polar():
    polar_earth_radius = float(input('極半径をkmで入力してください:'))
    speed1 = round(299792.5/(2*3.14*polar_earth_radius), 1)
    print('光は1秒間で地球を極周りで', speed1, '周回ります')

def equatorial():
    equatorial_earth_radius = float(input('赤道半径をkmで入力してください:'))
    speed2 = round(299792.5/(2*3.14*equatorial_earth_radius), 1)
    print('光は1秒間で地球を赤道周りで', speed2, '周回ります')

if __name__ == '__main__':
    print_menu()
    choice = input('どちらで計算しますか:')
    if choice == '1':
        polar()
    if choice== '2':
        equatorial()

▼今日の人物:地球は南北に長い回転楕円体(長球)であると主張したフランスの天文学者ジャック・カッシーニ(Jacques Cassini、1677 - 1756)さん。当然「そんなことはない、地球は南北に扁平な回転楕円体(扁球)だ」と主張する天文学者と論争になる。フランス科学アカデミーは決着をつけるためにラップランドとペルーに測量遠征隊を送る。子午線弧長を測量した結果、扁球に軍配が上がる。土星探査機カッシーニの名前は、ジャックさんの父のジョヴァンニさんに因んだもの。親子で天文学者なのだ。

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Jacques_Cassini 

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