熱容量:アルケーを知りたい(425)

今回の話題は(A)物理学。

▼今回は熱容量。物質はいろいろあるので、同じ質量で比べるものが比熱。日常生活で
比熱がいちばん大きいのは水(4.19)。石や砂は0.8とか、それくらい。だから砂漠は昼夜の温度差が大きく過酷と言われる。わが国の温度変化が穏やかなのは水資源の豊かさのおかげだった。

▼小学館国語辞典:ようりょう【容量】入れ物の中に入れることができる分量。容積。例、容量の大きな水とう。

▼広辞苑:【熱容量】ある物体の温度をセ氏1度上げるのに要する熱量。一様な物体では質量と比熱との積。

▼中学総合的研究理科:【熱容量】ある物体のあたたまりやすさを表す量
その物体の熱容量=その物体が得た熱量(J) ÷ 物体が上昇した温度(℃)
熱容量の単位は、〔J/C〕

【比熱】単位質量あたりの熱容量。

▼今日の人物:水中の羽根車を回して水の温度の変化をみるため華氏0.005度の単位で測定していたジュールさん。
ジェームズ・プレスコット・ジュール James Prescott Joule, 1818年12月24日、イギリスのマンチェスター近郊生まれ - 1889年10月11日、マンチェスター近郊のセールで死去(70歳) 醸造業を営む裕福な家庭の子息。病弱だったため学校に行かず家庭教育(先生はドルトンさんら)。ジュールの法則(電流によって発生する熱量Qは、流した電流Iの2乗と、導体の電気抵抗Rに比例する)

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科[四訂版]』旺文社。
DK,  Help Your Kids with Science: A Unique Step-by-Step Visual Guide, New York, Dorling and Kindersley, 2012.
キャロル・ヴォーダマンほか著、渡辺滋人・北川玲訳『親子で学ぶ科学図鑑:基礎からわかるビジュアルガイド』2013年、創元社。

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