距離の単位あれこれ:アルケーを知りたい(427)

今回の話題は(A)物理学。

▼距離の単位はmとkm以外にもある。今回はいろいろあって面白い距離の単位で遊んでみた。

▼Wikipediaをみると【長さの単位】は「SI単位である長さの基本単位はメートル(記号:m)のみである」。SIは、国際単位系(International System of Units)の略称。

▼SIは、MKS単位系(長さの単位にメートル m、質量の単位にキログラム kg、時間の単位に秒 s を用い、この3つの単位の組み合わせでいろいろな量の単位を表現していたもの)を拡張したもの。 

▼冒頭言った「いろいろある」のは、次の非SI単位。
海里(航海及び航空における距離 1,852 m)
インチ ( 25.4 mm )
フィート( 0.3048 m )
ヤード( 0.9144 m )
マイル( 1,609.344 m )
厘(りん 0.303 mm )
寸(すん 3.0303 cm )
尺(しゃく 30.303 cm )
間(けん 1.818 m )
尋(ひろ=水深 1.818 m )
里(り 3,927.27 m )

▼アイディア:ユーザがkmを入力すると、海里に変換するコード
s = float(input('Enter km: '))
print(s/1.852, '海里')

1.852を入力した結果が次
Enter km: 1.852
1.0 海里

10を入力して実行した結果が次。デフォルトでは小数点以下がたくさん。
Enter km: 10
5.399568034557235 海里

上とは逆に、ユーザが海里を入力すると、kmに変換するコード:
s = float(input('Enter 海里: '))
print(s*1.852, 'km')

実行すると次。
Enter 海里: 1.0
1.852 km

▼今日の人物:昨日のグラハムさんに続き、歴史的な時計師を紹介する。今回はグラハムさんの師匠にあたるトーマス・トンピオンさん。英国の時計製造の父
トーマス・トンピオン Thomas Tompion、1639 - 1713 生涯に高品質な約650個のクロックと約5,500個のウォッチを製作。ロバート・フックさん(1635 - 1703)が発明したひげぜんまい時計を製作した。ジョージ・グラハムさん(1673 - 1751)の師匠。グラハムさんは姪のエリザベス・トンピオンさんと結婚。

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科[四訂版]』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_Tompion

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