電気と電流:アルケーを知りたい(445)

今回の話題は(A)物理学。

▼中学時代、電気回路の中を流れるものは何か、という問題が出た。電気と答えるとバツだった。正解は電流。〇を貰える用語を覚えないといけない。というわけで今回から電気。

▼小学館国語辞典:【電流】電気の流れ。直流と交流がある。その強さをはかる単位はアンペアで、記号は「A」。例、電流計。

▼中学総合的研究理科:【電流の向き】電流は電池のプラス極からマイナス極へ流れると決められている。
【電流回路】電気の通る道すじ。
【電流の大きさの表し方】アンペア(A)またはミリアンペア(mA)で表す。1A = 1000mA

▼親子で学ぶ科学図鑑:電気が回路をどう流れるかは、電流current・電圧voltage・抵抗 resistanceという3つの要因で決まる
電流の大きさを決める変数は2つ:電圧と抵抗

▼プログラミングのアイディア:
直列回路のいろんな点の電流を問うクイズ。これは<電流の大きさはプラス極に近いほど大きく、回路を進むにつれて勢いが減り、マイナス極近くで最小になる>という思い込みを突くもの。実際は、農業水路を見ると分かるように、途中に小水力発電装置があったとしても、水流じたいに変わりはない。「直列回路では、回路のどの点でも電流の大きさは同じ」が分かっている人にはスルーされそう。

「並列回路では、極の前後の電流と枝分かれした回路の電流の合計は等しい」に基づいて、電流を計算するプログラム。

▼今日の人物:電流の単位アンペアの基になったアンペールさん。
アンドレ=マリ・アンペール(André-Marie Ampère, 1775 - 1836)さん。父親による家庭教育(その父親はフランス革命の犠牲者になる)。14歳でダランベールの百科全書を読破。電気と磁気の関係を明らかにした。アンペールの法則

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
DK,  Help Your Kids with Science: A Unique Step-by-Step Visual Guide, New York, Dorling and Kindersley, 2012.
キャロル・ヴォーダマンほか著、渡辺滋人・北川玲訳『親子で学ぶ科学図鑑:基礎からわかるビジュアルガイド』2013年、創元社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Andr%C3%A9-Marie_Amp%C3%A8re

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