抵抗、オームの法則:アルケーを知りたい(448)
今回の話題は(A)物理学。
▼オームの法則
V = R * I
R = V / I
I = V / R
▼抵抗の計算
・直列回路 R = R1 + R2
・並列回路 1/R = 1/R1 + 1/R2
並列回路の抵抗計算に抵抗がある(笑)
▼抵抗値を決める要素
・面積 抵抗は電熱線の断面積に反比例する
・長さ 抵抗は電熱線の長さに比例する
▼面積、長さ以外の要素
・素材 抵抗の大きなものの例=ニクロム(ニッケルとクロムの合金)、小さなものの例=銀
・温度 高温になるほど抵抗が大きくなる
・スマホの充電コードの選び方 太く、短いものほど電気抵抗が少ないから早く充電できる
▼抵抗を2つ並列につないだ回路の抵抗値を計算するプログラム
抵抗1の大きさ:3
抵抗2の大きさ:2
この並列回路の抵抗は: 6/5 Ω
小数で表すと: 1.2 Ω
▼コード
from fractions import Fraction
R1 = int(input('抵抗1の大きさ:'))
R2 = int(input('抵抗2の大きさ:'))
R = Fraction(1, R1) + Fraction(1, R2)
print('この並列回路の抵抗は:',Fraction(1, R),'Ω')
print('小数で表すと:',float(Fraction(1, R)),'Ω')
▼分数計算は難度が上がる。Python標準ライブラリのfractionモジュールをインポートするひと手間が増える。上のコードはプログラミングに習熟した人が見ると突っ込みどころあり(しかない)だろう。自分でも、print()関数の中で細工をするのは嫌いだ。なのに面倒くさいからその場しのぎでやっている。
▼今日の人物:オームの法則のもとになったオームさん。
ゲオルク・ジーモン・オーム(Georg Simon Ohm, 1789 - 1854)ドイツの物理学者。エアランゲン大学で博士。父は錠前師。師匠は数学者のカール・フォン・ラングスドルフさん。この師匠がオームさんに数学の勉強を独自で続けるようアドバイスした。数学力、実験力、発表力の3力を活かし、電気回路解析のパイオニアになる。オームの法則を発表したのは38歳のとき。
〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Georg_Ohm
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