磁気量の単位、ウェーバWb:アルケーを知りたい(481)

今回の話題は(A)物理学。

▼今回は磁気量の単位ウェーバの話。この名称も人名に由来しているので、最後にご紹介しました。

▼磁気量は磁石からの話なので、磁石について平尾物理とWikipediaを調べてみた。
・電気には正と負の電荷がある。磁気にもNとSの磁荷がある。
・電荷は、正の電荷(陽子)と負の電荷(電子)に分けられる。
磁荷は、単独のNとSに分けられない。磁荷は必ず対である。
・単体の磁荷探しは継続している。
・同じ磁極同士では斥力、異なる磁極同士では引力が働く。
・N極の磁荷を正、S極を負とする。
・地球は大きな磁石である。磁気的には北極がS極、南極がN極である。
・磁荷は、磁極が帯びている磁気の量である
磁気量の単位はウェーバWbである。磁気量のほか磁荷磁極の強さともいう。
・磁力線は、磁石の磁力の状態を可視化したものである。
・静止している電荷は電場を作る。
運動する電荷は磁場を作る

▼調べているうちに方位磁石が欲しくなってきた。昔、持っていたのでまた持ちたい。スマホで分かるじゃないかという考え方もあるけど、バッテリーが切れた場合を考えると、モノとしての方位磁石はいつでも使える良さがある。

▼計量単位令の定義は次。
ウェーバ:一秒間で消滅する割合で減少するときにこれと鎖交する一回巻きの閉回路に一ボルトの起電力を生じさせる磁束
(計量単位令、別表第一、第二条関係四十二で定義されている磁束)

▼今日の人物 磁束の単位ウェーバのもとになったドイツの物理学者
ヴィルヘルム・ヴェーバー(Wilhelm Eduard Weber、1804 - 1891) 教育▽ハレ大学で博士 職業▽ゲッティンゲン大学で物理学の教授 実績▽電信を発明。初めて電気が荷電粒子の流れと主張。ヴェーバー数cの発見。電磁気学の祖。 人脈▽アレクサンダー・フォン・フンボルト(ガウスさんを紹介したドイツの博物学者)、カール・フリードリヒ・ガウス(1852年にヴェーバーさんと電磁単位系を作ったドイツの数学者)、ルドルフ・コールラウシュ(ドイツの物理学者)

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Eduard_Weber

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