磁束密度の単位、テスラT:アルケーを知りたい(482)

今回の話題は(A)物理学。

▼今回は、
磁束密度の単位、テスラの話。テスラの由来は電気自動車メーカのテスラと同じ。
磁束密度の定義の吟味はスルーする。どういうことを言っているのかだけ簡単に触れる。

▼磁束密度をイメージでいうと磁石の強さ。磁束密度が高ければ強力な磁石。地球も磁石なので、方位磁石で南北が分かる。厳密な説明は次。
Wikipediaの定義では、磁束密度は「磁束の単位面積当たりの面密度のこと」。
平尾物理の解説では、磁束密度は「磁場ベクトルHが存在する空間を満たしている物質の透磁率をμとするとき、ベクトルB=μベクトルHで定義される量を磁束密度」。

▼計量単位令の定義は次。
テスラ:磁束の方向に垂直な面の一平方メートルにつき一ウェーバの磁束密度
(計量単位令、別表第一、第二条関係四十一で定義されている磁束密度)

▼磁束密度の単位には、テスラTのほかガウスGがある。
・テスラは国際単位系の単位、ガウスはガウス単位系の単位
・1T=10000G
・現在は国際単位系を用いる
・ガウスの由来は、ドイツの数学者カール・フリードリヒ・ガウスさんが由来。

▼今日の人物 テスラの由来になったイタリア出身の発明家
ニコラ・テスラ(Nikola Tesla、1856 - 1943) 教育▽オーストリアのグラーツ工科大学中退 職業▽エンジニア。エジソンマシーンワークス、ウェスティングハウス・エレクトリックで仕事 実績▽35歳のときテスラコイルを発明。交流電流システム 人脈▽トーマス・エジソンさん(テスラさんを短期間雇用)、ジョージ・ウェスティングハウスさん(テスラさんのために研究所を設立)、J・P・モルガンさん(テスラさんの計画に投資した財閥)

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Nikola_Tesla

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