重力加速度の計量、ガルGal:アルケーを知りたい(499)
今回の話題は(A)物理学。
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重力の大きさは、それによる加速度(重力加速度)の大小によって表現されます。
高校の物理では、地球の重力加速度をg=9.8m/s2(=980Gal)の定数として扱うことがほとんどです。
測地学や地球物理学では重力加速度を表す際には「Gal(ガル)」(=0.01m/s2)という単位を用います。これは、物体の自由落下の法則を発見した「ガリレオ・ガリレイ(1564~1642)」にちなんで名付けられました。
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▼Gal は非SI単位。日本の計量法は地震動などの計量に限定してその使用を認めている。
▼計量単位令の定義は次。
ガル:メートル毎秒毎秒の百分の一
(計量単位令、別表第六(第五条関係)の十で定義されている重力加速度又は地震に係る振動加速度の計量)
▼メートルをセンチに換算すると、g = 980 cm/s2 = 980Gal なので、1Gal は 1 cm/s2 である。
▼今日の人物 日本人初の地震学者、世界初の地震学教授
関谷 清景さん(せきや きよかげ 1855 - 1896)教育▽東京大学 職業▽帝国大学理科大学教授 実績▽日本全国に「地震観測網」を設置。世界初の地震予知の論文を発表。地震に関する知識の普及・啓発 人脈▽ジェームズ・ユーイングさん(イギリスの物理学者。地震観測計を発明したり日本地震学会を設立した東京帝国大学のお雇い教授。清景さんは准教授として地震観測の補助役を務める)、ジョン・ミルンさん(イギリスの地震学者。東京帝国大学工学部で、鉱山学・地質学を担当。日本地震学会の創設者のひとり)
〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
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