長さの単位、インチin:アルケーを知りたい(501)
今回の話題は(A)物理学。
▼日本ではインチを取引・証明に使えない。そこでテレビの場合、対角線長が30インチであれば30型という。自転車のタイヤもインチで言う。打楽器のスネアドラムは直径14インチがスタンダード。シンバルもインチ。ラックのサイズ、ハードディスクのサイズ・・・なんだかんだインチは日常生活に浸透している。
▼計量単位令の定義は次。
インチ:ヤードの三十六分の一
(別表第七の一で定義されている長さの計量単位と定義)
▼1ヤードは0.9144 m = 91.44 cm
1インチはヤードの1/36なので、91.44 / 36 = 2.54 cm = 25.4 mm
▼今日の人物 地質学のお雇い外国人として来日、横浜地震を経験し、仲間や弟子と地震の研究を始めた
ジョン・ミルンさん(John Milne 1850 - 1913)教育▽ロンドンキングスカレッジ、王立鉱山学校 職業▽工部大学校で外国人顧問および鉱業と地質学の教授 実績▽日本地震学会を設立、ミルン水平振子地震計を開発 人脈▽関谷清景さん(帝国大学初の地震学教授。ミルンさんが大学時代の師匠)、大森房吉さん(帝国大学地震学教授、大森式地震計を開発、日本地震学の父。大森さんが帝国大学の院生時代、ミルンさんが研究を指導した)、エドワード・モースさん(動物学者、標本採集に来日し、東京帝国大学のお雇い教授を2年務めた。大森貝塚を発掘。函館の貝塚の発掘仲間)、トマス・ブラキストンさん(イギリスの博物学者。津軽海峡の動物学的分布境界線を指摘、ミルンさんの提案でブラキストン線と命名された)
〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Milne
コメント
コメントを投稿