航海又は航空に係る速さの計量、ノットkt:アルケーを知りたい(490)

今回の話題は(A)物理学。

▼今回は船や飛行機の速さを表す単位のノット。
1ノットは1時間に1海里(1852メートル)進む速さ
海図や航空図では、経度1分=1海里で計算するのが便利だから、という。
アバウトに、船が20ノットくらい、飛行機が300ノットくらい。

▼計量単位令の定義は次。
ノット一時間に千八百五十二メートルの速さ
(計量単位令、別表第六(第五条関係)の九で定義されている航海又は航空に係る速さの計量)

▼ノットの由来:結び目knotのこと。
大航海時代の船の位置の割り出し方:緯度は時計と太陽高度から、経度は速さから計算した。
船の速度の測り方:初めのころは、船首で丸太logを投げ込み、船尾に来るまでの時間を砂時計で測った。一定の間隔ごとに結び目knotのあるロープを丸太につけて投げ込み、一定時間の間に繰り出される結び目の数をカウントして測った。

▼今日の人物 フランスの数学者、天文学者そして造船工学の父
ピエール・ブーゲ(Pierre Bouguer 1698年2月16日 – 1758年8月15日)教育▽水路測量の欽定教授である父親から直接指導を受ける 職業▽水路学の教授 実績▽36歳、記号≦を初めて使用。37歳、科学アカデミーが実施する子午線弧長測量調査のペルー測量隊に参加、地球が扁球であると発見。成果を著書「地球の形」で発表。48歳、造船工学の著書を発表。50歳、太陽の直径を測定するヘリオメーターを発明 人脈▽シャルル=マリー・ド・ラ・コンダミーヌさん(フランスの数学者。ペルー調査隊の仲間)、ルイ・ゴダンさん(フランスの天文学者。ペルー調査隊の仲間)、ヨゼフ・フォン・フラウンホーファーさん(ドイツの光学機器製作者、物理学者。現代型のヘリオメーターを完成。太陽光のスペクトルの中のフラウンホーファー線を発見)

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Pierre_Bouguer

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