航海・航空で用いる角度の計量、点pt:アルケーを知りたい(496)

今回の話題は(A)物理学。

▼点とは、コンパスの方位を32まで分割したときの方位と方位の間隔のこと。例で見るほうが分かりやすい。
・コンパスの全方位360度を4分割すると、東西南北(方位の間隔は90度)。以下、同様に
8分割:北東、南東、南西、北西(45度)
16分割:北・北北東・北東・東北東・東・東南東・南東・南南東・南・南南西・南西・西南西・西・西北西・北西・北北西(22.5度)
32分割:北・北微東・北北東・北東微北・北東・・・(11.25度)

▼計量単位令の定義は次。
度の十一・二五倍
(計量単位令、別表第六(第五条関係)の六で定義されている航海又は航空に係る角度の計量)

▼最初、点は何だろう?と思った。調べると歴史のある、しかも分かりやすい単位だ。羅針図(コンパスローズは意匠も素晴らしく、眺めていて飽きない。

▼今日の人物 メルカトル図法で有名なネーデルラントの地理学者
ゲラルドゥス・メルカトルさん(Gerardus Mercator 1512 - 1594)教育▽ベルギーのルーヴェン大学卒業 職業▽デュースブルクの専門学校で教師 実績▽22-25歳で地球儀・天球儀などを製作・販売(需要が続き、その後の収入の源)。26歳のとき世界図OrbisImagoを出版。57歳のとき新しい投影法-メルカトル図法-を使った1.32×1.98メートルの大型世界地図を完成、名声を得る。遺志を継いだ息子が世界地図帳をアトラスと命名して発表 人脈▽ゲンマ・フリシウスさん(メルカトルさんより4歳年上の医師。地球儀、日時計、アストロラーベなど科学機器を製作販売。メルカトルさんは共同で仕事を行った)、ユーリヒ=クレーヴェ=ベルク公ヴィルヘルム5世(デュースブルクに大学を開く計画をたてメルカトルさんをリクルートした)

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科〔四訂版〕』旺文社。
平尾淳一『総合的研究 物理』旺文社。
https://en.wikipedia.org/wiki/Gerardus_Mercator

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