光の屈折の法則~スネル:アルケーを知りたい(527)

今回の話題は(A)物理学。

▼今回は、光の屈折に関する「スネルの法則」を発表したオランダの数学者・天文学者のスネル。
スネルの法則とは、光が媒質を伝わるときの速度と別の媒質に進むときの入射角・屈折角の関係の法則中学、高校の物理に出てくる。

▼スネルは1580年生まれのオランダ人。昨日のレーウェンフック(1632 - 1723)と生年で比べると、52年前の人。同じ1580年生まれの人にオランダのガラス職人で顕微鏡の発明者とされるサハリアス・ヤンセン(1580 - 163)がいる。オランダが勢いを増す時代の人。

ヴィレブロルト・スネル Willebrord Snell 1580 - 1626 オランダの数学者
【教育】? 父親はライデン大学の数学教授
【職業】ライデン大学で数学教授
【業績】1615、三角測量法で緯度差1度の子午線弧長を107kmと算出(実際は約111km)。
1621、光の屈折に関する『スネルの法則』を発見。
円周率 π を求める計算法を考案し7桁まで計算。

【光つながりのネットワーク】
クラウディオス・プトレマイオス Claudius Ptolemaeus 83 - 168 光の入射角・屈折角の関係を発見した古代ローマの学者

イブン・アル=ハイサム Ibn al-Haitham 965 - 1040 『光学の書』(1021)で屈折の法則の発見に近づいたイスラムの数学者。光学の父

クリスティアーン・ホイヘンス Christiaan Huygens 1629 - 1695 『光についての論考』(1678)でスネルの法則に言及し再評価のきっかけとなる。スネルが発表して57年後

【似顔絵サロン】





















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Willebrord_Snellius

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