1744、最小作用の原理~モーペルテュイ(仏):アルケーを知りたい(550)
今回の話題は(A)物理学。
▼モーペルテュイは1700年代フランスの上流階級の人物。プロフィールの【職業】に適切な表現が当てはまらないので【肩書】にした。
▼Wikipediaの英語版に「気難しい気質で常に口論_ Maupertuis's difficult disposition involved him in constant quarrels 」という性格描写がある。論争タイプのようだ。
▼ピエール=ルイ・モロー・ド・モーペルテュイ Pierre-Louis Moreau de Maupertuis 1698 - 1759 フランスの数学者、軍人
【時代環境】1756-(58-)「7年戦争」18世紀の世界大戦
【教育】家庭教師による家庭教育
【肩書】フランス軍騎兵将校、フランス科学アカデミー会長、プロイセン科学アカデミー会長
【業績】1736(38)子午線弧長を測量するラップランド隊で隊長
1738(40)『地球の形状』La figure de la terre を発表、地球は南北に扁平な楕円体形状(扁球)であると結論
最小作用の原理:1741(43)の論文"Loi du repos des corps"、1744(46)の論文"Accord de plusieurs lois naturelles qui avaient paru jusqu’ici incompatibles"で発表
【ネットワーク】
ヨハン・ベルヌーイ Johann Bernoulli 1667 - 1748 スイスの数学者。『ベルヌーイの法則』のダニエル・ベルヌーイ(1700 - 1782)の父親。行動に問題がある人物。▼モーペルテュイの学問上のメンター。
ジャック・カッシーニ Jacques Cassini 1677 - 1756 フランスの天文学者・測地学者。土星の四つの惑星を発見した天文学者ジョヴァンニ・カッシーニ(1625 - 1712)の息子。地球が南北に長い回転楕円体(長球)と主張。▼モーペルテュイらの調査の結果、地球は長球ではなく扁球と判明。
ジョルジュ=ルイ・ルクレール Georges-Louis Leclerc 1707 - 1788 フランスの数学者 ▼ルクレールは「有機物が自己組織化する知性を持つ」というモーペルテュイの考え方を支持した。
ルイ 15 世 Louis XV 1710 - 1774日 フランス国王 ▼子午線弧長測定プロジェクトの実行を認めた。
フリードリヒ2世 Friedrich II. 1712 - 1786 プロイセン国王 ▼モーペルテュイの『地球の形状』を評価してベルリンに招待した。ベルリンでモーペルテュイはプロイセン科学アカデミーの会長を務めた。
【似顔絵サロン】
〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Pierre_Louis_Maupertuis
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