1746、亜鉛の発見~マルクグラフ(独):アルケーを知りたい(552)
今回の話題は化学。
▼鉄の薄板に亜鉛メッキを施したのがトタン板。ポルトガル語のツタンナガ Tutanagaが日本に伝わってトタン(吐丹)になった。
▼トタン葺きの屋根や壁は風雨にさらされるうちに錆が出ていい感じに味わいが出てくる。
そういえば、この頃、トタン屋根の上に猫がいるのを見てない。ちなみにブリキは鉄の薄板をスズでメッキしたもの。ブリキは缶詰やおもちゃに使われる。ブリキはいったん錆びるとただ錆が進むだけ。
▼アンドレアス・マルグラフ Andreas Sigismund Marggraf 1709 - 1782
ドイツ 化学者 分析化学のパイオニア
【時代環境】一つ年下がフランスで子午線弧長プロジェクトを進めたルイ15世。三つ年下がドイツのフリードリッヒ2世。1756-63(マルグラフが47-54)は7年戦争の時代。
【教育】薬剤師兼薬局経営者の父のもとで製薬と医療ビジネスを学ぶ。Collegium Medico-Chirurgicumの医学部で学ぶ
【職業】薬剤師、大学で講義、王立科学アカデミー物理クラスのディレクター
【業績】1746(37)亜鉛鉱石と炭素を加熱して亜鉛を単離
【ネットワーク】
パラケルスス Paracelsus 1493年11月10日 - 1541年9月24日 スイス出身の医師、化学者、錬金術師。▼Zincの名前の由来は、著書『 Liber Mineralium II』で「歯のような、尖った、またはギザギザの」という意味の「zinke」と呼んだことから。
フランツ・アチャード Franz Karl Achard 1753年4月28日 - 1821年4月20日 ドイツの化学者 ▼マルグラフの弟子。師マルグラフが発見したビートから砂糖を抽出する方法を洗練させ産業化に導いた。
【似顔絵サロン】
〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Andreas_Sigismund_Marggraf
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