1782、テルル~ライヘンシュタイン(墺:オーストリア):アルケーを知りたい(566)
今回の話題は化学。
語源は「地球」を意味するラテン語のTellus。
用途は電子部品の材料、ガラスの着色剤ほか。
▼発見の経緯
1782、ライヘンシュタインが単体分離。
1798、ライヘンシュタインが単体分離した鉱物の分析をクラプロートに依頼。クラプロートは新元素を発見、テルルと命名。
▼ミュラー・フォン・ライヘンシュタイン Franz-Joseph Müller von Reichenstein 1740 - 1825 オーストリアの化学者、鉱物学者。ライヘンシュタイン男爵。
【人物】ハプスブルク帝国生まれ。鉱山・鉱業の道一筋。
【教育】ウィーンで哲学と法律を学んだ後、スロヴァキアのシェムニッツ鉱業アカデミーで鉱業、力学、鉱物学、化学を学ぶ。
【職業】鉱山官僚、鉱山管理者
【業績】1782(42)テルルを単体分離(この時は正体不明の金属沈殿物)
1798(58)クラプロートに分析を依頼(正体不明の金属沈殿物が新元素テルルとなる)
【同じ年生まれの人】
モンゴルフィエ Joseph-Michel Montgolfier 1740 - 1810 フランス。熱気球の発明者。世界初の有人飛行に成功。その10日後にシャルル(Jacques Charles 1746 - 1823)が水素気球に乗り込んで有人飛行のデモを行った。
【ネットワーク】
クラプロート Martin Heinrich Klaproth 1743 - 1817 ドイツの化学者。▼ライヘンシュタインはクラプロートに鉱物サンプルを送り分析を依頼。クラプロートが徹底的に分析した結果、金属元素を発見。テルルと名付け、発見者をライヘンシュタインとした。
【似顔絵サロン】
〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Franz-Joseph_M%C3%BCller_von_Reichenstein
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