1803、セリウム~ベルセリウス、ヒーシンガー、クラプロート:アルケーを知りたい(588)

今回は化学。

セリウムは元素記号は Ce、原子番号58、cerium。名前の由来は火星と木星の間にある準惑星セレス。
銀白色の軟らかい金属。ガラスやエナメルの着色に使うほか用途は多い。

▼セリウムの経緯。
1803年、ヒージンガーベルセリウスが、スウェーデンのバストネス鉱山で発見した酸化物にセリア ceria (当時発見された準惑星セレスに因む)と命名。
ドイツのクラプロートが同じ鉱山から同じ酸化物を発見し、テールオクロイト terre ochroite(黄色い土という意味)と命名。
1839年、ベルセリウスの弟子モサンデルがセリウムの単離に成功。

ヒージンガー Wilhelm Hisinger 1766 - 1852 
スウェーデンの化学者。
【人物】父親はスウェーデンの有名な精錬所のオーナー。豊かな財力でベルセリウスらを援助。自らも実験室を持ち鉱物研究を行った。
【教育】ウプサラ大学
【職業】化学者
【業績】1803(37)ベルセリウスとともにセリウムを発見。

【同じ年生まれの人】→アルケーを知りたい(586)

【ネットワーク】
クラプロート Martin Heinrich Klaproth 1743 - 1817 ドイツの化学者(→572)。▼1803(60)セリウムを発見。

ベルセリウス Jöns Jacob Berzelius 1779 - 1848 スウェーデンの化学者、医師。▼1803(24)セリウムを発見。

モサンデル Carl Gustaf Mosander 1797 - 1858 スウェーデンの化学者。ベルセリウスの弟子。▼1839(42)セリウムの単離に成功。

ピアッツィ Giuseppe Piazzi 1746 - 1826 イタリアの天文学者・数学者。▼1801ケレスを発見。発見後、太陽に接近したため行方不明になった。

ツァハ Franz Xaver Freiherr von Zach 1754 - 1832 ドイツの天文学者。▼行方不明になっていた小惑星ケレスをガウスの計算に基づいて10カ月後に再発見。

オルバース Heinrich Wilhelm Matthias Olbers 1758 - 1840 ドイツの医師・アマチュア天文学者。▼行方不明になっていたケレスをガウスの計算に基づいて10カ月後に再発見。

ガウス Johann Carl Friedrich Gauß 1777 - 1855 ドイツの数学者・天文学者・物理学者。▼ケレスの軌道を計算し、ツァハとオルバースが再発見する。

【似顔絵サロン】








































































〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Hisinger

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