1804、オスミウム、イリジウム~スミソン・テナント(英):アルケーを知りたい(585)

今回は化学。

▼今回は、
オスミウムイリジウム

オスミウムは元素記号は Os、原子番号76、osmium。名前の由来はギリシア語のosme(臭いの意)。煙のようなにおいがしたため。用途は、万年筆のペン先、昔のハーバー・ボッシュ法の触媒。

イリジウムは元素記号 Ir、原子番号77 、iridium。名前の由来はギリシャ神話の虹の女神イリス。用途は高級な指輪や万年筆のペン先、昔のキログラム原器やメートル原器の材料。

スミソン・テナント Smithson Tennant 1761 - 1815
イギリスの化学者
【人物】父は貴族。経済的に裕福。
【教育】1790(29)ケンブリッジ大学で医学博士。学位取得後、農園を購入して農学実験を行った
【職業】1813(52)ケンブリッジ大学で化学教授。フランス旅行中に橋の崩落事故で死去
【業績】1804(43)白金の残留物からイリジウムとオスミウムを発見

【同じ年生まれの人】
ヴァシーリー・ペトロフ Vasily Vladimirovich Petrov 1761 - 1834 ロシアの実験物理学者。当時世界最大のボルタ電池で電気アーク効果を発見。

ウィリアム・グレガー William Gregor 1761 - 1817 イギリスの牧師でアマチュア鉱物学者。1791年、メナカン谷で採取した鉱物をメナカナイトと命名。1795年、クロプロートが別の鉱石から発見し、チタンと命名。結果、メナカナイトとチタンは同じ元素だった。

【ネットワーク】
American Elements社 1997年 -  先端材料の製造・販売企業。▼2016年、子会社「スミソン・テナント」を設立、純イリジウムの指輪と結婚指輪の生産と販売を開始。

マイケル・シルバー Michael Nathan Silver 1955年5月10日 -  アメリカの経営者。世界的なハイテク材料メーカーであるAmerican Elementsの創設者兼 CEO

【似顔絵サロン】
















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Smithson_Tennant

コメント

このブログの人気の投稿

万葉集巻第十2219-2222番歌(夕さらずかはづ鳴くなる)~アルケーを知りたい(1477)

万葉集巻22番歌(常にもがもな常処女)~アルケーを知りたい(1242)

山上憶良の沈痾自哀文第五段~アルケーを知りたい(1145)