1840、ヘスの法則~ヘス(露):アルケーを知りたい(644)

今回は化学。

ヘスの法則 Hess's law:熱化学分野の法則。化学反応の反応熱は反応前後の状態で決まる。反応経路によらず一定である。

▼ヘスのここが面白い:医師の資格を得た後、ベルセリウスに会う機会があり、この時から化学志向になった。両者の出会いには啐啄同時の言葉が似合う

ヘス Germain Henri Hess 1802年8月7日 - 1850年11月30日 
スイス生まれロシアの化学者、医師  
【人物】父は芸術家。両親とも家庭教師。
【教育】1825(23) ドルパット大学で医学と薬学を学ぶ。医師。ベルセリウスを訪問、専門を化学にする。
【職業】1826(24) イルクーツクで産科医・眼科医。
 1830-48(28-46) サンクトペテルブルク科学アカデミーで化学教授。
 1838-49(36-47) ミハイロフスキー砲兵学校で教官。
【業績】1831(29) 化学の教科書を発表。
1840(38) ヘスの法則を発表。ヘスは硫酸と水を様々な割合で混合し、各々の組み合わせの反応熱を測定し、総熱量不変の法則を得た。
1842(40) 熱中性の法則を発表。後にスウェーデンの化学者アレニウスが理論で説明した。

【ネットワーク】
ベルセリウス Jöns Jacob Berzelius 1779年8月20日 - 1848年8月7日 スウェーデンの化学者、医師。アルファベットの元素記号を考案。1803(24) セリウム発見。1817(38) セレン発見。▼1825年、訪問してきたヘスに対応。以来、ヘスは化学者志向になる。

アレニウス Svante Arrhenius 1859年2月 - 1927年10月2日 スウェーデンの物理化学の創始者。1903(44) ノーベル化学賞受賞(電解質溶液理論の研究) ▼1889年、ヘスが1842年に発表した熱中性の法則を理論的に説明した。その間、47年。

【似顔絵サロン】















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Germain_Henri_Hess

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