1848、熱力学温度~ケルビン卿(英):アルケーを知りたい(655)

今回は物理学。

熱力学温度:単位はケルビン。記号は K。絶対温度。温度単位としてケルビンを選んだ場合の温度。絶対零度を基準点とする温度。

▼ケルビン卿のここが面白い:熱力学温度を発表したのが24才。神童だった少年が年を重ねるうちに才能の輝きを失う話は珍しくない。しかし、ケルビン卿はその反対。40代で大西洋横断ケーブルを敷くという大プロジェクトに挑戦し、次々起こる問題と失敗を乗り越えて最終的に成功に導き、ナイトの称号を得る。経済的な利害がからむリスクの大きな事業でも、自分の理論を実践で応用するガッツがすごい。

ケルヴィン卿、ウィリアム・トムソン William Thomson 1824年6月26日 - 1907年12月17日
イギリスの物理学者
【人物】父親はベルファスト大学の数学教授。家庭で教育を受ける。
【教育】1834(10) グラスゴー大学入学。
1845(21) ケンブリッジ大学卒業。コレージュ・ド・フランスに留学、ルニョーに弟子入り。
【職業】1846-99(22-75)  グラスゴー大学で自然哲学教授。
【業績】1848(24)  絶対温度目盛を導入。絶対温度の概念:温度が物体中のエネルギー総量を表す
1851(27) 熱力学の第二法則を定式化。
1866(42) 大西洋横断電信ケーブルの敷設に成功。
1876(52) 磁気コンパスを発明。英海軍に採用、その後全世界で利用。
1883(59) コプリ・メダル受賞。
1890-95(66-71) 第35代の王立協会会長。
1892(68) ケルヴィン卿。
1904-07(80-83) グラスゴー大学で総長。

【ネットワーク】
ジェームズ・トムソン(父) James Thomson (mathematician) 1786年11月13日- 1849年1月12日 アイルランドの 数学者。物理学者のジェームズ・トムソン(父親と同名)とケルビン卿の父親。

ルニョー Henri Victor Regnault 1810年7月21日 - 1878年1月19日 フランスの化学者・物理学者。フランス写真協会設立、初代会長。▼パリに短期留学してきたケルビン卿の指導教員。

ジェームズ・トムソン(兄) James Thomson 1822年2月16日 - 1892年5月8日 イギリスの工学者・物理学者。微分解析機を発明。radian(ラジアン)、interface、トルクなどの用語を初めて使った人物。▼ケルヴィン卿の兄。

ブラックバーン Hugh Blackburn 1823年7月2日 - 1909年10月9日 スコットランドの数学者。▼ケンブリッジ大学時代の同級生。ケルビン卿の生涯の友人。

リスター Joseph Lister 1827年4月5日 - 1912年2月10日 イギリスの外科医。消毒手術と予防医学のパイオニア。近代手術の父。▼ケルビン卿の後を継いだ第36代の王立協会会長。

エアトン William Edward Ayrton 1847年9月14日 - 1908年11月8日 イギリスの物理学者。1873-78(26-31) 東京大学工学部でお雇い外国人教授。▼ケルビン卿の弟子。 

【似顔絵サロン】



















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/William_Thomson,_1st_Baron_Kelvin

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