1850、熱力学の第二法則~クラウジウス(独):アルケーを知りたい(658)

今回は物理学。

熱力学の第二法則:熱の移動を伴う状態の変化は、一般に不可逆である(平尾『総合的研究物理』p.273)
クラウジウスの法則:低温の熱源から高温の熱源に正の熱を移す際に、他に何の変化もおこさないようにすることはできない(日本語版wikipedia)

▼クラウジウスのここが面白い:クラウジウスは、カルノーとジュールの理論を新結合したイノベータである。クラウジウスは「宇宙のエネルギーは一定」「宇宙のエントロピーは最大値に向かう」と考えた。これは、巨視的に見ると宇宙は拡大するばかり、と言ってるのと同じ。ちょっとこわい。微視的に見ると地球では命の系のサイクルが回っている。こちらで心を落ち着かせる。

クラウジウス Rudolf Julius Emmanuel Clausius 1822年1月2日 - 1888年8月24日
ドイツの理論物理学者 
【人物】父親は牧師・小学校の校長。
【教育】1840(18) ベルリン大学入学。
 1848(26) ハレ大学で博士。太陽の光が大気中で散乱する現象についての研究。
【職業】1855(33) チューリヒ工科大学で教授。
 1857(35) チューリヒ大学教授を兼任。
 1867(45) ヴュルツブルク大学で教授。
 1869(47) ボン大学で教授。
 1879(57) コプリ・メダル受賞。
 1884-85(62-63) ボン大学で学長。

【業績】1850(28) 熱力学の論文「熱の動力、およびそこから熱理論のために演繹しうる諸法則について」発表。
1854(32) 論文「力学的熱理論の第二基本定理の1つの改良型について」を発表。熱力学第二法則を確立
1865(43) 「エントロピー」という用語を初使用。のちにボルツマンによってデタラメさの尺度と解釈される。
1885(63) 論文『自然界のエネルギー貯蔵とそれを人類の利益のために利用すること』を発表。

【ネットワーク】
カルノー Nicolas Léonard Sadi Carno 1796年6月1日 - 1832年8月24日  フランス陸軍の技術者。熱力学の父。1824(28) 仮想熱機関「カルノーサイクル」を発表、 熱力学第二法則の原型となる。▼クラウジウスは1850年の論文で、カルノーサイクルでの熱の出入りを計算した。

ティンダル John Tyndall 1820年8月2日 - 1893年12月4日 アイルランドの物理学者・登山家。チンダル現象の発見者。 ▼1851年、ティンダル(31) はクラウジウス(29)と知り合い、友達になる。クラウジウスの論文を英訳。クラウジウスの最初の子の名付け親になる。

マクスウェル  James Clerk Maxwell 1831年6月13日 - 1879年11月5日 スコットランドの理論物理学者。マクスウェル方程式。▼クラウジウスのエントロピー論を強く支持した。

ボルツマン Ludwig Eduard Boltzmann 1844年2月20日 - 1906年9月5日 オーストリアの物理学者。ボルツマン定数。▼クラウジウスのエントロピーを原子の空間中での分布の仕方を表す量「デタラメさの尺度」として証明。

【似顔絵サロン】


















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Rudolf_Clausius

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