1868、ヘリウム#2~ヤンセン(英):アルケーを知りたい(674)

今回は化学。

ヘリウム:地球の外の天体で発見された初めての元素。

▼ヤンセンのここが面白い:ヤンセンはロッキヤーと同じく太陽光からヘリウムを発見。アカデミーに報告が届いた日もロッキヤーと同じだった。ヤンセンは天体の光分析マニア。観察道具を自分で作り出すタイプの人物。特にヤンセンが発明したフォトグラフィック・レボルバーが面白い。コルトの回転式銃のメカニズムを連続写真撮影に応用した。天体観察で連続撮影ができたら良いな、を形にした。シャッタースピードは1秒半、72 秒間で 48 枚の画像が撮影できたというから、良い線行っている。

ヤンセン Pierre Jules César Janssen 1824年2月22日 - 1907年12月23日 
フランスの天文学者 
【人物】父親は有名なクラリネット奏者。
【教育】リセ・シャルルマーニュで数学と物理学を学ぶ。
【職業】1853(29) リセ・シャルルマーニュで教師。
 1865-71(41-47) 建築学校で教師。
【業績】1857(33) 磁気赤道を決定するためペルーで観測。
1861-62(37-38)、1864(40) イタリアとスイスで太陽スペクトルにおけるテルル吸収を研究。
1867(43) アゾレス諸島で光学と磁気実験。
1868(44) 太陽のプロミネンスを観察する方法を開発。太陽光からヘリウムのスペクトル線を発見。ロッキャーとは独立した発見
1874(50) 日本で金星通過を観測。コルトのリボルバーにヒントを得て連続写真が撮影できるフォトグラフィック・リボルバーを発明
1875-(51-) フランス政府がパリ郊外に建設した新しい天体物理観測所で所長。
1882(58) アルジェリアで金星通過を観測。
1895-97(71-73) フランス天文学会会長。

【ネットワーク】
コルト Samuel Colt 1814年7月19日 - 1862年1月10日 アメリカの発明家。回転式拳銃を普及。▼ヤンセンはコルトのレボルバー銃のメカにヒントを得て連続撮影できる撮影装置を考案した。

マレー Étienne-Jules Marey 1830年3月5日 - 1904年5月15日 フランスの科学者、生理学者。▼ヤンセンのフォトグラフィック・レボルバーを洗練させた連続写真のパイオニア。

【似顔絵サロン】

















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Pierre_Janssen

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