1875、ガリウム~ボアボードラン(仏):アルケーを知りたい(677)

今回は化学。

ガリウム:gallium。原子番号 31。元素記号 Ga。用途は半導体製造の材料。
名前の由来は、ボアボードランがフランスのラテン名 ガリア Gallia にちなんで命名。

▼ボアボードランのここが面白い:家が豊か、かつ、本人が独学タイプだった。学校に行かず、大学のシラバスを元に独学で学習。机上だけでなく、自前の実験室を作り、そこで化学分析手法を実験してスキルを上げた。分光学手法がお気に入りで、この手法でガリウムを発見した。自分の個性と能力を活かしきった人物。

ボアボードラン Paul Emile Lecoq de Boisbaudran  1838年4月18日 - 1912年5月28日
 フランスの化学者
【人物】父親はコニャック製造業。
【教育】家庭教育。エコール・ポリテクニークのシラバスを使って独学。自宅の実験室で化学実験。
【職業】?
【業績】1874(36) 分光学について著書を発表。
1875(37) ピレネー山脈の鉱山から出た鉱石を自宅の実験室で分析。分光法でガリウムを発見メンデレーエフが1871年に予言していた元素。周期表の信頼度が高まる。
1879(41) デービー・メダル受賞。
1880(42) 分光法でサマリウムを発見。名前の由来はサマリウムが発見された鉱石サマルスカイトに因んだ。
1886(48) ジスプロシウム発見。名前はギリシャ語で「入手困難」の意味。

【ネットワーク】
メンデレーエフ Dmitrij Mendelejev 1834年1月27日 - 1907年1月20日 ロシアの化学者。▼1871(37) 周期表の空白部分から新元素の存在を予言。4年後にボアボードランの新元素発見により周期表の信頼度が高まった。

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〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Paul-%C3%89mile_Lecoq_de_Boisbaudran

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