1879、スカンジウム~ニルソン(瑞):アルケーを知りたい(683)

今回は化学。

スカンジウム:scandium。原子番号 21。元素記号 Sc。希土類元素。比重2.99、融点1541 °C、沸点2836 °C。用途は高強度アルミ合金ほか。名前はスカンジナビアを意味するラテン語のスカンジアからニルソンが命名。

▼ニルソンのここが面白い:分析化学を軸にして「一身にして二生」の人であること。前半はスカンジウムを発見、後半はスウェーデンの土壌を調べそれまで使えなかった土地を改良してサトウダイコンの栽培に成功。スウェーデンの主要作物になった。

ニルソン Lars Fredrik Nilson 1840年5月27日-1899年5月14日
 スウェーデンの化学者。 
【人物】父親は農場経営者。
【教育】1866(26) ウプサラ大学で化学博士。師匠はスヴァンベリ。
【職業】1866-(26-) ウプサラ大学スヴァンベリ研究室で助手兼化学実験担当。
1874-78(34-38) ウプサラ大学で一般化学と農業化学の教授。
1878-83(38-43) ウプサラ大学で分析化学の教授。
1883-(43-) スウェーデン王立農林学アカデミーで化学教授。

【業績】1879(39) スカンジウムを発見
1883-(43-) サトウダイコンの導入ほかスウェーデンの農業に貢献。

【ネットワーク】
スヴァンベリ Lars Fredrik Svanberg 1805年5月13日 - 1878年7月16日 スウェーデンの化学者・鉱物学者。▼ニルソンの博士指導教員。

【似顔絵サロン】















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Lars_Fredrik_Nilson

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