1883、レイノルズ数~レイノルズ(英):アルケーを知りたい(687)

今回は物理学。

レイノルズ数:流体力学分野の話。慣性力と粘性力との比。レイノルズ数が低いと流れを支配するのが粘性で、黒潮と親潮が並行する層流になる。レイノルズ数が高いと慣性力が支配的で、渦のような乱流になる。

▼レイノルズのここが面白い:20代で造船工場の現場で働いた経験から流体力学の意義を知り、力学や物理学を追求するには数学の理解が必要不可欠と悟り、英国初の工学教授として活躍した点。設計や造船の現場と理論を結び付けて研究したスタンスが面白い。

レイノルズ Osborne Reynolds 1842年8月23日 - 1912年2月21日 イギリスの物理学者
【人物】父親は数学者と牧師を兼務。
【教育】父に数学を学ぶ。1867(25) ケンブリッジ大学卒業。
【職業】大学入学前、造船工場で見習い。流体力学の意義を知る。
1867(25) 土木会社で下水道の技師見習い。
1868-1905(26-63)マンチェスター大学で工学教授。
【業績】
1883(41) レイノルズ数(慣性と粘性の比)の発見。管内の流れで層流と乱流が発生するメカニズムを明らかにした。船の設計では、縮小モデルで船体の水の摩擦による抵抗を計算し、設計のレベルアップに貢献。

【ネットワーク】
フルード William Froude 1810年11月28日 - 1879年5月4日 イギリスの技術者・水力学者・船舶工学者。▼船体が起こす波による抵抗を計算して船の設計のレベルアップに貢献した。

ストークス George Gabriel Stokes 1819年8月13日 - 1903年2月1日 アイルランドの数学者・物理学者 1845(26) 粘性流体のナビエ・ストークス方程式。▼流体力学分野でのレイノルズの先達。

【似顔絵サロン】
















〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Osborne_Reynolds

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